リーグ3連覇&悲願の日本シリーズ進出へ
西武は22日、春季キャンプのメンバー振り分けを発表した。古巣復帰を果たした松坂大輔投手(前中日)に加え、ドラフト1位の宮川哲投手(東芝)ら新人3選手がA班(一軍)スタート。昨季のリーグ打点王・中村剛也内野手は、右ふくらはぎ痛のためB班(二軍)スタートとなった。リーグ3連覇、そして悲願の日本シリーズを目指す2020年の西武。春季キャンプの見どころをピックアップした。
●ポスト秋山を巡るレギュラー争い
不動の中堅手だった秋山翔吾がメジャーリーグのレッズへ移籍。5年連続フルイニング出場中だったリードオフマンの穴は大きい。これまで、主に左翼を守っていた金子侑司が中堅守備に回る見込みで、昨シーズン正二塁手として活躍した外崎修汰が左翼に入るプランも可能。よって“ポスト秋山”を巡る争いは内野陣にまで波及する。外野では鈴木将平、愛斗、川越誠司、内野では正二塁手を狙う山野辺翔ら、ギラギラした若手が一軍メンバー入り。内、外野をこなせる新外国人のコーリー・スパンジェンバーグのパフォーマンスにも注目だ。
●先発ローテーションの整備
昨季のチーム防御率はリーグワーストの4.35。特に先発防御率は4.64とローテ陣が安定感を欠いた。慢性的な課題となっている先発整備。高橋光成、今井達也、松本航ら若手の成長とともに、ドラフト1位右腕の宮川、同2位の左腕・浜屋将太らの即戦力候補たちにも期待がかかる。14年ぶりに復帰した松坂大輔も一軍スタート。開幕ローテを目指すと同時に、その経験を伸び悩む若手に伝授する。
●短期決戦を見据えた新戦術の準備
リーグ連覇を果たしながら、2年連続でソフトバンクに日本シリーズ進出への道を絶たれている西武。昨季のCSファイナル前、辻監督は「うちは奇策はできません」と語り、その言葉通り成す術なくソフトバンクに4連敗を喫した。例えば“オープナー”や“ショート先発”等の投手起用法は、先発陣より救援陣の駒が揃っている西武にこそ適した戦術に見える。短期決戦を見据えた新戦術を、試行錯誤できるキャンプ期間中から準備しておきたい。
西武キャンプのメンバー振り分けは以下の通り。
【一軍:宮崎県日南市南郷町】
投手:今井達也、高橋光成、増田達至、宮川哲、松坂大輔、松本航、齊藤大将、浜屋将太、平井克典、粟津凱士、森脇亮介、小川龍也、リード・ギャレット、伊藤翔、與座海人、本田圭佑、ショーン・ノリン、ザック・ニール、國場翼、平良海馬、相内誠
捕手:森友哉、柘植世那、駒月仁人、齊藤誠人
内野手:山川穂高、山野辺翔、外崎修汰、源田壮亮、コーリー・スパンジェンバーグ、佐藤龍世、森越祐人、エルネスト・メヒア
外野手:栗山巧、金子侑司、木村文紀、鈴木将平、愛斗、川越誠司
【二軍:高知県高知市春野町】
投手:渡邉勇太朗、十亀剣、野田昇吾、内海哲也、榎田大樹、佐野泰雄、田村伊知郎、井上広輝、松岡洸希、武隈祥太、中塚駿太、上間永遠、藤田航生、出井敏博、高橋朋己、東野葵、大窪士夢
捕手:岡田雅利、牧野翔矢、中熊大智
内野手:水口大地、永江恭平、呉念庭、西川愛也、山田遥楓、川野涼多、中村剛也、綱島龍生
外野手:熊代聖人、戸川大輔、岸潤一郎、高木渉