DeNA・ラミレス監督

◆ 4年目の“抜擢”、指揮官の考え

 DeNAは25日、2020年から新キャプテンに佐野恵太選手(25)が就任したことを発表。同日、横浜市の横浜港大さん橋国際客船ターミナルで発表会も行われ、みなとみらいの夜景をバックに記念撮影が行われた。

 佐野は広陵高から明治大を経て、2016年のドラフト9位でプロ入りした3年目の内野手。178センチ・84キロと決して大柄ではない体躯ながら、秘められたパワーをフルに使った力強い打撃が最大の魅力で、昨季はキャリア最多の89試合に出場。打率.295・5本塁打・33打点という数字以上に、代打や途中出場が多いなかでもベンチの期待に応える勝負強さで存在感を発揮している。

 今オフ、チームの主砲にして主将だった筒香嘉智がメジャー挑戦の夢を叶え、横浜の地から旅立つことが決定。次のチームを引っ張るのは誰になるのか、ファンの間でも注目が集まっていたなか、これまで“バリバリのレギュラー”というイメージのなかった佐野が選ばれたのは、「抜擢」と表現しても過言ではないだろう。

◆ 『NEW GENERATION IS HERE.』の象徴に

 アレックス・ラミレス監督はキャプテンという役割の引き継ぎについて、「筒香のメジャー挑戦が具体的になるまでは考えていなかった」ことを明かしている。

 その中で、これまでの、特に昨年の佐野の振る舞いを注視したうえで、「キャプテンに向いているレベルを10段階で表した時、佐野は8~9くらいあると思っている」と、リーダーとしての資質を高く評価した。

 「キャプテンというのは、セルフコントロールが重要」と語る指揮官。つづけて、「彼はそれができる。コミュニケーションスキルを見ても、選手はもちろん、コーチ陣ともコミュニケーションを取ることができている。話もうまく、また恐れずに話をすることができる」と佐野の強みを挙げ、キャプテンを任せた理由を説明する。

 「もちろん、佐野のことが好きだからキャプテンにする。とか、そういうことではない」と笑顔も見せながら、「これまでにやってきたこと、行動を見てきた。また、野球に関しても、昨年は代打でチャンスに結果を出しているように、しっかりとした準備ができていて、自分をマネジメントすることができていた。これはかんたんな仕事ではない」と、プレー面・プレー以外の面、どちらも高く評価した。

 チームの大黒柱が去り、新たな時代へ向けて一歩を踏み出す5年目のラミレスDeNA。この日は今年の新スローガンも発表され、『NEW GENERATION IS HERE.』(=新しい世代は、もうすでにここにある)を掲げて戦っていく。

 ラミレス監督は「新たな横浜DeNAベイスターズを作らなければなりませんが、多くの主力はこの新しい世代であり、彼らはもうすでにここにいます」とスローガンに込めた想いを説明しつつ、「さらにこのスローガンに完璧にマッチした12球団の中で最も若く、新しい世代の才能に溢れたキャプテンが、今シーズン誕生しました」と、自信を持って語った。

 指揮官にその資質を認められた新キャプテンは、新時代のDeNAを牽引する旗手として期待に応えることができるか。新生ベイスターズの船出に注目だ。

文=尾崎直也

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ベースボールキング編集部

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