フォトセッションでは次々ポーズ
DeNAは28日、新たに育成契約したジョフレック・ディアス投手、フランディー・デラロサ内野手の入団会見を実施。ディアスは109番、デラロサは108番の真新しいユニフォームに袖を通した。
2選手は同球団が昨年から行っているドミニカ共和国でのトライアウトでスカウトした若きホープ。昨年オフに育成契約を結んだ左腕・コルデロに続いて、今年も「今後が期待できる選手(三原球団本部長)」として2選手と育成契約を結んだ。
両選手ともに会見冒頭から律儀に起立して挨拶を終えると、フォトセッションでは2人で言葉を交わしながら次々とポーズを繰り出しカメラ対応。最後には“カンペ”を手に学んできた日本語(ディアス「男は黙って投げるだけ」、デラロサ「横浜、大好き。横浜、めちゃめちゃ寒い」)も披露し、サービス精神溢れる姿が印象的だった。
ベネズエラの“石直球”
ジョフレック・ディアス投手は1999年生まれのサウスポー。高校卒業後も母国でのプロ入りを目指しトレーニングを積むなかでDeNAから声がかかり、自身初めての“プロ契約”を掴んだ。
「191センチの長身から投げ下ろす150キロを超える速球が武器」と三原球団本部長。持ち球は「カーブ、チェンジアップ、スライダー、シンカー」とのことだが、ディアスも自身のアピールポイントに挙げたのは「最速154キロを計測した」という真っ直ぐ。自身の希望の呼び名についても「ラ・ピエドラ(スペイン語で“石”の意)」と、母国のベネズエラで速球投手につけるニックネームを笑顔で口にした。
とはいえ育成契約。横浜スタジアムで“石直球”を披露するためにも、これからファームでのアピールが必要になる。ディアスは「プロ野球生活が初めてなので、まずはチームに貢献すること。野球生活のみならず一流の野球選手として振る舞えるようにしたい」と意気込みを語り、「日本に来るのは初めてなので、しつけや教育、文化を学んでベネズエラに伝えたい」と、野球外での学びについても意欲的な姿勢を示した。
中距離スイッチヒッターの24歳
もうひとりの“新育成選手”フランディー・デラロサ内野手は、カブス、レンジャーズ、ジャイアンツ傘下の1Aでプレー経験がある24歳。昨年はプロ契約が無かったが、2018年までのマイナー6シーズンで通算345試合に出場し、打率.245(1396-342)、19本塁打、46盗塁の成績をマーク。「二遊間を守れて柔らかい打撃ができる中距離スイッチヒッター」との評価を得て、背番号108番、育成入団が決まった。
自身の持ち味については「積極的なところと、チャンスに強い。常に勝利を念頭に置いて、チームのことを第一に考える」とフォア・ザ・チームのメンタリティを口にした。
複数ポジションを守れるユーティリティ性も兼ね備えているが、自身のなかでは「二塁が一番のポジションだと思う」とコメント。「まずは自分ができることを一つづつ実行して、一軍に上がること、試合に出ること、そして優勝することが目標」と意気込みを語った。
▼ ジョフレック・ディアス
守備位置:投手
出 身:ベネズエラ
生年月日:1999年6月10日(20歳)
身長体重:191センチ・93キロ
投 打:左投左打
経 歴:リセオ・ボリバリアーノ・ドロレス高-DeNA(20年~・育成)
▼ フランディー・デラロサ
守備位置:内野手
投 打:右投両打
身長体重:188センチ・92キロ
生年月日:1996年1月24日(24歳)
出 身:ドミニカ共和国
経 歴:エストレージャス・デ・ラス・アメリカス高-カブス傘下(13~15年)-レンジャーズ傘下(16~17年)-ジャイアンツ傘下(17~18年)-DeNA(20年~・育成)
[マイナー通算成績]
373試 率.245(1396-342)本19 点165 盗46