先発ローテの軸として期待されるふたり
2月1日のキャンプインを前にした28日(火)、西武の出陣式が埼玉・所沢のくすのきホールで行われ、約1500人のファンの前で主力選手たちが新シーズンに向けた目標や決意などを語った。
今季プロ4年目のシーズンを迎える今井達也投手は、7勝9敗という成績に終わった昨季の成績を振り返り、「勝てる試合でしっかり勝ちきれなかった」と反省。自主トレでは「1シーズン投げ抜く体力づくり」に重点をおき、走り込みを中心に行ってきたとのこと。
今年は即戦力候補のルーキーたちもいるが、先発ローテーション争いに関しては「去年の経験をキャンプから生かしてアピールしていければ」と語り、個人としての目標には「二桁勝利と規定投球回の到達」を掲げた。
また、その今井と先発ローテーションを争う松本航投手は、「昨シーズンは出遅れてしまったので、開幕からしっかり戦力となれるように準備をしっかりして二桁勝利を目指して頑張りたい」と、新婚として迎える新シーズンに向けて決意を新たにした。
中核を担う投手たちの誓い
心機一転、新シーズンを迎えるのは若手ばかりではない。昨オフにFA権を行使して宣言残留という決断を下した十亀剣投手は、若手の多いB班スタートとなるが、「僕は僕なりの調整をしていくなかで、やることはしっかりやりたい」と、まずは自身の調整に集中。新シーズンに向けては「投球回数をクリアして、ここ数年は防御率が悪いので、そこをもう少し下げられれば勝ち数も増えていくと思う」と語り、過去2年は4点台と苦しんだ防御率の改善を誓った。
昨季、シーズン81試合登板というリーグ記録を樹立した平井克典投手は「去年はあと一歩のところでタイトルをとれなかったので、今年はタイトルをとりたい」と意欲を示し、昨季は「36」だったホールド数を、今季は「40」に定めた。その平井と“勝利の方程式”を形成する“守護神”の増田達至投手は「昨年以上は目指したい」と語り、自身初となる30セーブを記録した昨季超えを約束した。
そして最後に、増田から投手陣全体の意気込みを無茶ぶりされた平井が、「毎年バッターがすごいので、ピッチャーは取り残されている感があるんですけど、今年こそはピッチャーで勝った試合が多くなったと言ってもらえるようにピッチャー全員で頑張っていきたい」と力強くと語ると、会場から大きな拍手が沸き起こった。