熾烈を極めるポジション争い
ベイスターズは29日、今オフに獲得したタイラー・オースティン選手の入団発表記者会見を球団事務所で実施。「23番」を背負うことも発表された。
美人妻を引き連れて会見場に姿を見せたオースティンは、「素晴らしい機会を与えてもらった事を、非常に嬉しく思うし、感謝している」と感謝の意を表すと、「妻と一緒にショッピングモール散策を楽しんだ。チームメイトもすごく歓迎してくれて優しく接してくれる。いい環境」と笑顔で話し、早くも日本に好印象を抱いた様子だ。
三原一晃球団代表からは、「ファースト、外野と複数守れる。バッティングは力強く、大きな打球が打てる」と、攻守ともに高い期待を寄せられたが、「ホームランなど、数字はあえて追いかけない。勝つことの助けとなることにメインフォーカスして、日々頑張りたい」と、フォア・ザ・チームを強調した。
ホセ・ロペスやネフタリ・ソトらとのレギュラー争いも控えているが、「競争が激しいことは自分のキャリア通して経験している。プレッシャーはないが、キャンプからそこを意識してやりたい」と意気込み、「このオフからスイングを少しアジャストした。完璧なバッター像に近づいている」と自信ものぞかせた。
メジャー4年間で33本のホームランを放ったスラッガーは「毎日100%のハードワークを続けてやれることが強み」と語るなど、陽気な一面と真面目な一面を併せ持ち、筒香嘉智の抜けた穴を埋める存在となれるのか注目される。
支配下だけで外国人が6人在籍することとなった今年のベイスターズ。伸び盛りの若手も多いだけに、ローテーションやレギュラー争いが俄然熾烈な状況となってきた。
取材・文・写真=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)