今オフも内川塾に参加
昨年ソフトバンク・内川聖一、広島・鈴木誠也らと自主トレを行ったロッテの三家和真は、今オフも内川と自主トレを行い新たな技術を教わった。
昨オフの自主トレでは、確実性、逆方向への打撃を学んだ。その中で、右打席の癖を指摘され、修正に励み、7月3日のオリックス戦でプロ初安打、7月21日の日本ハム戦でプロ初本塁打を放った。いずれも、課題にしていた右打席で放ったものだった。
昨年の自主トレから1年が経過し、右打席の癖について「(内川さんから)良くなったなと言っていただきました。良くなったと言ってもらったなかで、さらに上手くなるために、もっとこうした方がいいよというアドバイスをいただきました。よかったです」と話した。
テーマは“インパクト”
今オフは“インパクト”をテーマに取り組んだ。内川との自主トレ参加前に三家は「体の中心でインパクトをむかえる力を集めるという部分で、インパクトの強さをテーマに秋のキャンプからやっていた。去年の自主トレから教わったことを継続して1年やって、よくなった部分もある。そこを継続しつつ、去年のままだとダメな部分はあるので、うまくなるために今年も参加させてもらって、今言ったインパクトのところをどういう風に体を使っているのかというのを見たり、聞いたり、吸収できたらなと思います」と話し、自主トレへと向かった。
「インパクトの強さを課題をもっていくなかで、いろいろ指導していただいて、今こういう状態にあるんだなというのがわかりましたし、すごくいってよかったなと思います。こういう風になっているからインパクトがズレていたのか、そこで感じた部分は大きかったと思います」と今季も多くのことを学んだ。
自主トレから帰ってきた1月23日の三家の左打席を見ると、昨年に比べて構えたときの肘の高さなど、若干変わったようにも見える。そのことについて聞くと、「変えたというより、インパクトを強くする風にした結果、そうなっているのかなと思います。右もそうですけど、左の方にインパクトが弱い部分があったので、教わったことを体現しようと思って、『今のはよかった』、『今のは違うな』というのを繰り返してやったのが、ああいう感じになったのかなと思います」と明かした。
「なかなかティーでちょっとできていても、いざ前からくると、インパクトの強さの部分が弱くなっていたりするケースもあるので、そこもやっぱり継続してやっていかないといけないなと」。
「インパクトを強くするというのから逆算して、強くするためにどういう過程をしていったらいいのかというのを考えるようにしています」。
今後は、ピッチャーと対戦するなかでインパクトが強い形を見つけていく形になっていくのだろうかーー。
「そうですね。対ピッチャーとなると、なかなかそういうところばかりを意識しすぎてしまうと、逆にピッチャーと勝負ができなくなる。形とかはティーとかで意識してやって、それが自然に対ピッチャーでもできるように継続していかないとダメだなと思います」。
昨季は内川から教わったことを継続して、プロ初安打、プロ初本塁打に繋げていった。「去年に教えてもらったこともそうですし、今年教えていただいたことを1年間継続していかないと、継続して見えてくる部分があると思うので、まずは継続することだと思います」と、その姿勢は変わらない。今オフのマリーンズは大型補強を敢行し、ライバルが増えたが、取り組んできたことを“継続”し、昨季よりも良い結果を残していきたいところだ。
取材・文=岩下雄太