◆ 衝撃を与えたトレード
日本時間2月5日、海の向こうから飛び込んできたビッグニュース。メジャーでドジャース・レッドソックス・ツインズの3球団が絡んだ大規模なトレードが合意に達し、前田健太がドジャースからツインズに移籍することが報じられた。
このトレードの主役は、レッドソックスからドジャースに移ることになったムーキー・ベッツ。つい2年前、2018年にア・リーグMVPに輝いているアメリカ球界屈指の外野手が、まだ27歳という脂の乗った状態で移籍することは日本ではまず考えられないが、今オフでFAとなる契約の問題やコストカットしたいチーム事情もあり、メジャー通算150勝の実績を誇る左腕デービッド・プライスとともに放出されることになった。
この3球団による選手の動きは以下の通り。
▼ 選手移動まとめ
・ツインズ
ブラスダー・グラテロル(投手/21歳)
↑
↓
・ドジャース
前田健太(投手/31歳)
・ドジャース
ブラスダー・グラテロル(投手/21歳)
アレックス・バードゥーゴ(外野手/23歳)
↑
↓
・レッドソックス
デービッド・プライス(投手/34歳)
ムーキー・ベッツ(外野手/27歳)
◆ 「トレード成立も内容は変更?」
しかし、この電撃トレードが急転、“破談”となる可能性が浮上しているのだという。
問題となっているのが、前田と交換でドジャースに入り、すぐにレッドソックスへと移ることになっているグラテロル。この21歳の有望株に先発として期待をかけていたレッドソックスだったが、身体検査の結果を受け、先発で起用していくことが困難であると判断。となれば、市場価値的にやや劣ることになるため、追加の要員か金銭を求める可能性があると報じられているのだ。
なお、現地スポーツサイトの『The Athletic』によると、「トレードそのものは成立となるが、当初の形ではなくなるのではないか」という見方。変更の内容がどの程度になるのか、そして前田健太の命運は…?
現在は続報を待つしかない状況、今後の動向から目が離せない。
文=尾崎直也