門倉コーチ「チームにとって楽しみな存在」
中日の勝野昌慶投手(22)が12日、オキハム読谷平和の森球場で行われたDeNA二軍との練習試合で今年実戦初登板。1イニングを無安打無失点2奪三振と好投した。
勝野は4-4の9回に登板。先頭の8番・山下を力強い真っ直ぐで空振り三振に仕留めると、続く田部には追い込んでからフォークを振らせ2者連続三振。最後は1番・百瀬を三邪飛に退け「ベースの上で勝負できればと思ってストライクゾーンに投げることを意識した。自分のイメージに近い球質」と振り返った。
ルーキーイヤーの昨季は5月にプロ初勝利を挙げるも、その後は故障が続き計3試合の登板で1勝(2敗)止まり。秋にはヘルニアを発症し長いリハビリ期間が続いた。実戦登板は昨年9月以来、約5ヵ月ぶり。「ケガのリハビリ明けとしては順調に来ていると思います。一軍で1年間、投げられる体を作ること。そのための投げ方、球質にこだわりながら練習している。体を強化、ケアしながら、状態をさらに上げていきたい」と今後を見据えた。
投球を見守った門倉投手コーチは「ボールの強さ、変化球時の腕の振りなど状態がいい。ケガ明けだから無理なく調整させているが、その中で良いモノを見せてくれている。チームにとって非常に楽しみな存在」と話した。
取材・文=上村祐作