アメリカにも春の訪れ
海の向こうも、"球春到来"──。
日本から遅れること約2週間、アメリカでもメジャーリーグの各球団が続々とキャンプイン。先に始動したバッテリー組に続いて、野手組も続々と調整をスタートさせている。
Oh boy. pic.twitter.com/mIjt3ozT7E
— Tampa Bay Rays (@RaysBaseball) February 18, 2020
2020年、フロリダで新たな挑戦の第一歩を踏み出したのが、タンパベイ・レイズに加入した筒香嘉智。現地時間18日(日本時間19日)には打撃練習でいきなり4本の柵越えをマークするなど、挨拶代わりに快音を連発した。
指揮官「良いショーを見せてもらった」
高校時代は名門・横浜高の主砲として大きな注目を浴び、2009年のドラフト会議で地元・横浜ベイスターズから1位指名を受けてプロ入り。高卒1年目からファームで本塁打と打点の二冠(26本・88打点)に輝くなど、ポテンシャルの高さを見せつける。
その後、3年は故障にも苦しめられて安定した活躍を見せることができなかったものの、外野にコンバートされた2014年にその才能が開花。114試合に出場して打率.300、22本塁打、77打点というキャリア最高の数字を叩き出すと、その年からレギュラーとして6年連続で100試合以上に出場。ハマの主砲、2015年からはキャプテンとしてもチームを支えてきた。
日本での10年間の戦いに一旦ピリオドを打ち、11年目は心機一転、異国の地での戦いとなる。
MLB公式サイトのレポートによると、筒香もアメリカで迎える初めてのキャンプに日本との違いを感じた様子。まず大きく違うのが練習時間で、「トレーニングがより短時間で効率的」というアメリカ式に好印象を抱いた様子。
また、打撃練習も投手と打者の距離が近めに設定されていることから、はじめは慣れずに空振りを喫するシーンも。「そこは聞かないでほしかった」と笑っていたそうだが、徐々に目が慣れてくると快音を連発。柵越えも4度マークするなど、順調な調整ぶりには見守ったケビン・キャッシュ監督も「まったく心配ない。良いショーを見せてもらった」とご満悦だった。
横浜の空にたくさんのアーチを描き、その背中でファンを魅了してきたハマの主砲。新天地でも、その大きな背中でチームを引っ張っていく姿が見たい。
筒香嘉智・プロフィール
ポジション:外野手
投打:右投左打
身長/体重:183センチ/97キロ
生年月日:1991年11月26日(28歳)
経歴:横浜高-横浜/DeNA(09年・1位)-レイズ
<NPB・年度別成績>
2010年:3試 率.143(7-1) 本1 点1
2011年:40試 率.241(145-35) 本8 点22
2012年:108試 率.218(386-84) 本10 点45
2013年:23試 率.216(51-11) 本1 点3
2014年:114試 率.300(410-123) 本22 点77
2015年:138試 率.317(496-157) 本24 点93
2016年:133試 率.322(469-151) 本44 点110
2017年:139試 率.284(503-143) 本28 点94
2018年:139試 率.295(495-146) 本38 点89
2019年:131試 率.272(464-126) 本29 点79
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[通算] 968試 率.285(3426-977) 本205 点613
☆本塁打王(2016)
☆打点王(2016)