先発ローテ入りへアピールならず
ブルージェイズの山口俊投手(32)は現地時間24日(日本時間25日)、ブレーブスとのオープン戦に先発登板。移籍後初登板に注目が集まったが、結果は0回2/3を投げて被安打3、与四死2の3失点。1回もたずに降板となってしまった。
先頭打者こそ中飛に斬ったものの、次打者の安打に四球・死球が絡んで二死満塁のピンチを招くと、そこから連続で適時打を許してあっという間の3失点。まさかの交代を告げられてしまう。
試合後、MLB公式サイトのリポートによると、山口を苦しめている要因のひとつが“ボール”への対応。メジャーリーグの公式球について、山口は「ボールそのものが少し大きい」と語っており、「縫い目は少し低めになっていて、そのあたりを調整している段階」とのこと。
それでも、チームのロス・アトキンスGMは「我々は彼を信じているよ」と悲観することはない。「彼は当てるのがうまい打者の多い日本球界でたくさんの三振を奪ってきた。うまく適応してくれる」と、日本での実績を評価している。
先発ローテの一角として計算されていたライアン・ボルッキーが故障者リストに入ったことで、山口が救世主となるかに注目が集まっていたが、この日はアピールをすることができず。
現地では過去にリリーフでも実績があるという点も紹介されており、起用法は不明のまま。いずれにしても、まずは早いうちにボールに順応すること、これが最も重要なポイントとなる。