今年も開幕前に故障離脱となったスタントン

◆ 相次ぐ故障離脱

 今年こそワールドシリーズ制覇へ――。このオフに総額3億2400万ドルの契約でゲリット・コール投手を獲得し、意気揚々とシーズンを迎えようとしていたヤンキースに早くも試練が襲いかかっている。

 オープン戦が始まって間もない25日(日本時間26日)、コール、田中らと並んでエース級の活躍を期待されていた右腕、ルイス・セベリーノがトミー・ジョン手術を受けることを決断。2020年シーズンの全休が決まり、ヤンキースは2018年に19勝を挙げた右腕を、21年シーズン途中まで欠くことになった。

 さらに悲報を続く。一夜明けた26日(日本時間27日)には、ジャンカルロ・スタントンが右足ふくらはぎを肉離れしていたことが判明。数週間で復帰できる「軽傷」とのことだが、度重なる故障に悩まされていた昨季に続いて「故障者リスト」で開幕を迎えることが決定的となっている。

 ヤンキースは昨季終了後にアーロン・ヒックス外野手がトミージョン手術を受け、ジェームズ・パクストン投手も腰の手術を決断。ともに今季開幕には間に合わず、多数の主力選手を欠いて開幕を迎えることになる。

◆ あの男の記憶が蘇る…

 なかでも大型契約を結んでいるスタントンの故障に関してはファンから厳しい声も飛んでいるようで、現地メディア「ニューヨーク・ポスト」は『スタントンはファンにエルズベリーをフラッシュバックさせている』との記事を掲載。

 「これはもうエルズベリーの雰囲気…終わった」とのファンの声を紹介し、1億ドル超の大型契約を結びながら度重なる故障で“不良債権”となっていたジャコビー・エルズベリーの二の舞になるのではないか、と故障がちな大砲について報じている。

 ヤンキースと7年総額1億5300万ドルの契約を結んでいたエルズベリーは、残り1年の契約を残していたが昨年11月に解雇され今季の所属先が未定。ここ2シーズンはマイナーも含めて試合に出場しておらず、36歳という年齢もあって「このまま引退するのではないか」との見方もある。

 一方、スタントンは2014年オフに当時所属していたマーリンズと13年総額3億2500万ドルの契約を交わし、2018年からヤンキースに所属。移籍1年目こそ38本塁打、100打点と自慢の打棒を見せつけたが、2年目の昨季は肩、膝と相次ぐ故障の影響でわずか18試合の出場に留まっており、3年目の今季はフル回転の活躍が期待されていた。

 そんななかで再び故障離脱…。スタントンにとって、そして2009年以来11年ぶりのワールドシリーズ制覇を目指すチームにとっても、2020年は不本意な形で開幕を迎えることになった。

この記事を書いたのは

藤田皓己

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