新助っ人のサンズ (C) Kyodo News

◆ 昨季年間94発の打線が爆発

 「福岡PayPayドーム」と名前が変わって初めての開催となったオープン戦。残念ながら無観客開催となった試合で快音を響かせたのは、乗り込んできた猛虎打線の方だった。

 2回、新助っ人のジェリー・サンズが東浜巨の甘く入った変化球をレフトスタンドに叩き込むと、3回には1番に入った高山俊が同じように甘く入った曲がるボールを完ぺきに捕らえてライトスタンドへ。球場に乾いた打球の音が響き渡り、ベンチからの大きな声に乗った打球は無人の客席を「ガコーン」と大きな音を立てて叩く。

 さらに4回には、一死からサンズが3球続いたカーブを逃さずにフルスイングで一閃。鋭いライナーでレフトのテラス席に打ち込む2打席連発を放てば、ひとつアウトを挟んで大山悠輔もカーブを捕らえてレフトスタンドへ。ソフトバンクの開幕投手候補・東浜巨に4発を浴びせ、「今年は違うぞ」という印象を植え付けた。

 というのも、近年の阪神と言えば長打力不足が大きな課題。昨季のチーム本塁打94本はリーグで下から2番目という成績で、チーム最多本塁打が14本(=大山)というのはリーグでワースト。その課題を解消すべく招集したのが、この日4番に入ったジャスティン・ボーアであり、この日2本塁打の大暴れを見せたサンズだった。

 サンズは3打席目こそ内野ゴロに倒れたものの、6回には大山がテラス席に叩き込む2打席連発を決めてこの日チーム5本目の本塁打を記録。奇しくもすべてソロだったという点はやや気がかりだが、迫力不足に苦しんでいた近年のことを考えれば、本塁打が増えているというのは心強いことこの上ない。

 得点力不足を解消して、今季は優勝争いへ。2年目の矢野タイガース、生まれ変わった猛虎打線から目が離せない。

▼ 2019年・チーム本塁打数(セ)
1位 183本 巨人
2位 167本 ヤクルト
3位 163本 DeNA
4位 140本 広島
5位 94本 阪神
6位 90本 中日

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ベースボールキング編集部

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