豪快な一発
ロッテの井上晴哉が、オープン戦最初の打席で豪快にレフトスタンドに放り込んだ。
1番・福田秀平が先頭打者本塁打を放ったが、4番も負けじと、楽天の先発・松井裕樹が投じた初球のストレートをフルスイング。打球はレフトスタンドに飛び込むオープン戦第1号となった。新型コロナウイルスの影響により無観客試合で行われたが、本塁打後には「デモンストレーションみたいなものです。こういう風にやったら、こういう風になるんだろうなと勝手にやっていました」と右翼席に向かってパフォーマンスを披露。
2回の守備に就くときも「お客様がいると仮定して。あれもデモンストレーション」と一塁ベース上で、お客様がいると想定して帽子を取ってあいさつした。なお、オープン戦中、マリンスタジアムで放った本塁打はファンにプレゼントすることが決まった。
試合前の打撃練習
井上は春季キャンプのティー打撃、この日の試合前の打撃練習のティー打撃のときもそうだったが、長いバットを使って行っていることが多い。
本人に聞くと「下半身を使うため。腕の力だけだったら、あの長いバットでも波を打っちゃう。下を使わないと平行に振れない」と教えてくれた。
春季キャンプ中の打撃練習では「今の時期にやっておかないといけないことのひとつだと思うので」とセンターから逆方向への打球が多かった。この日の試合前の打撃練習では、センターからレフト方向に、引っ張った力強い打球が目立った。
春季キャンプの打撃練習と同じように、シーズンに向けての準備の一環か質問すると、「下半身を作っているだけ。下を意識しているから打球は気にしていない」とのことだ。
昨年はオープン戦で苦しんだが、今季は最初の打席で豪快な一発が飛び出した。マリーンズがリーグ優勝するためにも、“4番”の活躍は必要不可欠。3月20日の開幕に向けて、準備を進めていく。
取材・文=岩下雄太