◆ 3回1失点
昨季先発にリリーフとフル回転を見せたロッテの西野勇士が、先発ローテーション入りを目指し、好投を続けている。
先発した3月1日の楽天とのオープン戦では、初回、三者三振に抑える抜群の立ち上がり。2回に守備のミスから銀次に犠飛を打たれ1点を失ったが、3回を1安打、4奪三振、1失点に抑えた。
この日は、西野が「もともと自信がある球」と話すスライダーが、かなり良かったように見えた。なかでも初回、ロメロに外角へ投じたスライダーは素晴らしかった。本人も「右バッターの外に投げられているので、そういう意味でも変化球はOKかなと思います」と順調な仕上がりぶり。
井口資仁監督も「エラーがなければゼロで終わっていましたし、前回よりも良かったと思います」と評価した。
▼ 西野の対外試合登板成績
2月18日vs巨人 2回 3安打 0奪三振 0失点
2月23日vs西武 3回 3安打 4奪三振 2失点
3月1日vs楽天 3回 1安打 4奪三振 1失点
◆ 今オフもアメリカの施設でトレーニング
西野は「去年はアメリカの施設が良かったので、そのまま継続している感じです」と今オフも、アメリカのドライブラインベースボールで自主トレを行った。
「メカニクスの部分を中心にやってきました」と話し、今季に向けて「動作解析のところで出た問題点を直そうと思っています」と課題克服を目指し、取り組んでいる。
昨年はアメリカでトレーニングをして、良くない点と修正点を理解し、“新たな感覚”を手に入れようと試行錯誤。先発転向直前から「良い感覚が続いている」と“新しい感覚”をつかみ、オールスター明けからは、先発で安定した成績を残し、シーズンを終えた。
春季キャンプ中に“感覚”について聞くと、「感覚は悪くはないです。その感じでもっとレベルアップができたらなと思います」と話し、1日の楽天戦後には、「コースに対しては、しっかりと良い感じで投げられたかなと思います」と手応え十分だ。
◆ 今季はひとつのポジションで投げられたら
昨季、先発、リリーフにフル回転した西野は、今季も投手陣の大事なピースとして活躍が期待される。プロ12年目となる今季は、「去年はいい意味でいろんなところを投げられたし、ある程度結果が出た。ひとつのポジションで投げられたらいいなと思います」と意気込む。
そのなかで、オープン戦では先発ローテーション入りを目指して、アピールを続けている。「みんなだいぶ上がって来ていると思うので、僕も負けないようにこれからもやっていきたい」。開幕先発ローテーション入り、その先の先発ローテ定着に向けて着実にステップを踏んでいる。種市篤暉、二木康太、小島和哉、岩下大輝といった若手先発陣がいるなかで、中堅と呼ばれる年齢に差し掛かった西野には、若手にはない豊富な経験といった武器を存分にマウンドで発揮して欲しい。
取材・文=岩下雄太