● 巨人 2 - 3 ヤクルト ○
<3月1日・東京ドーム>
2年連続5度目の開幕投手の座を狙う小川泰弘投手が1日、東京ドームで行われたオープン戦・巨人戦に先発し、5回を投げて6安打を許しながら、1失点と粘りのピッチングを披露した。
小川は初回、先頭の吉川尚輝にいきなり右翼席へ先頭打者ホームランを浴びるも、以降は140キロ台後半のストレートを軸に粘投。4回まで毎回走者を背負いながらスコアボードにゼロを並べた。
この日は打者20人と対戦して、被安打6、奪三振3、与四球1の内容。73球を投じて5イニングを最小失点で切り抜けた。
なお、この日は小川と並んで開幕投手の有力候補と見られている石川雅規がファーム教育リーグ・巨人戦(戸田)に登板して、こちらも4回、被安打3、与四球3ながら、6個の三振を奪い無失点と粘投。開幕投手候補が揃ってアピールを続けている。
◆ 小川、石川に続く開幕ローテ争いは…
また、開幕ローテーションというところでみると、この日は来日2年目のアルバート・スアレスがオープン戦の3番手として登板し、与四球4と制球に不安は残したものの、力強い速球を軸に3回1失点(自責0)。
前日2月29日のオープン戦では先発ローテーションの3番手として期待される高橋奎二が4回2失点、新外国人のガブリエル・イノーアが2イニングを2奪三振含むパーフェクトに抑える投球を見せている。
昨季はチーム防御率4.78がリーグワーストで、なかでも先発防御率は5.05と苦しんだ。今季は石川、小川に続く先発投手がどれだけ踏ん張れるかが上位進出の鍵となる。3月20日の開幕まで残り3週間を切り、オープン戦は残り10試合。ここからどれだけ先発候補たちが状態を上げていけるか注目だ。
【歴代開幕投手とシーズン成績】
2020年
2019年 - 小川泰弘[26試 5勝12敗 防4.57]
2018年 ○ ブキャナン[28試 10勝11敗 防4.03]
2017年 ○ 石川雅規[23試 4勝14敗 防5.11]
2016年 ● 小川泰弘[25試 8勝 9敗 防4.50]
2015年 - 小川泰弘[27試 11勝 8敗 防3.11]
2014年 ○ 小川泰弘[17試 9勝 6敗 防3.66]
2013年 ● 館山昌平[ 2試 0勝 0敗 防3.24]
2012年 ○ 石川雅規[27試 8勝11敗 防3.60]
2011年 ● 石川雅規[27試 10勝 9敗 防2.73]
2010年 ● 石川雅規[28試 13勝 8敗 防3.53]
2009年 ● 石川雅規[29試 13勝 7敗 防3.54]
2008年 ○ 石川雅規[30試 12勝10敗 防2.68]
2007年 - 石井一久[28試 9勝10敗 防4.16]
2006年 ○ 石川雅規[29試 10勝10敗 防4.53]
2005年 ○ 石川雅規[26試 10勝 8敗 防4.87]