制球に苦しみながら奮闘
西武の今井達也投手(21)が4日、ナゴヤ球場で行われている中日とのオープン戦に先発登板。3回を投げて与四球が4つと制球に苦しみながら、なんとか1失点でまとめる力投を見せた。
作新学院高から2016年のドラフト1位で西武に入団したプロ4年目の右腕。昨季は自己最多の22試合に登板して7勝(9敗)を挙げ、自身初の完封勝利も達成するなど、着実に成長の跡を見せた。
今季はローテーションの定着、さらには自身初の2ケタ勝利というところにも期待がかかるなか、迎えたオープン戦の初登板。前日好投した髙橋光成に続きたいところだったが、この日は雨の影響もあってか立ち上がりから制球に苦しむ。
初回、先頭の大島洋平に対してはいきなりの3連続ボール。そこからフルカウントまで持ち込むと、最後はセンターへの安打を許してしまう。
その後、高橋周平の打席で捕手の森友哉が大島の盗塁を阻止してくれたが、高橋は歩かせて再び走者を一塁に。さらに暴投で走者を進めてしまうと、福田永将に対してもフルカウントに。ここは変化球を振らせて空振り三振に仕留め、つづくダヤン・ビシエドを投飛に打ち取ってピンチを脱したが、1回だけで23球を要するなど、苦しい立ち上がりとなる。
2回も先頭の阿部寿樹に二塁打を浴び、いきなりピンチからのスタート。平田良介には四球を与え、犠打で一死二・三塁とピンチ拡大。モイセ・シエラは遊ゴロに打ち取るも、この間に走者が還って1点を失う。
さらに9番の木下拓哉にストレートの四球を与えてしまい、二死ながら一・三塁とピンチを拡げたが、トップに返って大島は右飛に打ち取り、なんとか1点で食い止めた。
3回も先頭の高橋は打ち取りながら、つづく福田にストレートの四球。ビシエドも右飛に打ち取ったものの、初球から3連続ボールと危うさを見せ、3回終了までに要した球数は55。被安打は2本に抑えるも、4つの四球を与えるなど、苦心のマウンドとなった。
試合は4回裏終了後、強くなった雨のためノーゲームに。今井の投球にも少なからず雨の影響があったことだろう。その中でも、苦しみながら試合を壊さずに投げることができたという点は、収穫として捉えることもできる。
あとは体調を崩さず、次回の登板で立ち直った姿を見せることができるか。開幕前ラストの登板となるであろう、次のマウンドに注目だ。