昨秋から青木に模したフォームに改良
ヤクルトの吉田大成内野手(24)が3日、ソフトバンクとのオープン戦(PayPayドーム)に「2番・遊撃」でスタメン出場。3回に決勝点となる中前適時打を放った。オープン戦はこれで12球団単独トップの自身7打点目。チームの先輩である青木宣親に模した打撃フォームで結果を残している。
「やるなら思い切ってコピーしようと思った」
昨秋から青木を参考にした打撃フォームに改良。オフに参戦し17試合に出場した台湾でのウインターリーグでは、青木にうり二つの打撃フォームで打率.304、2本塁打をマークした。
春季キャンプでも“青木化”を継続。2月23日の日本ハム戦(名護)では、左中間を破る走者一掃の3点適時三塁打を放つなど計4打点を記録。オープン戦は途中出場がメインながら、出場6試合中5試合で安打をマーク。打率.353と好調だ。
選球眼の良さも武器のひとつ
明治安田生命を経てドラフト8位で入団。ルーキーイヤーの昨季は“平成最後の支配下ドラフト指名選手”と話題を集めたが、一軍では13試合の出場で打率.188に終わった。101試合に出場した二軍戦でも打率は.238と低かったが、出塁率は.341を記録。こちらも青木同様、選球眼の良さが光る。
3日の試合はフル出場で5打数1安打1打点だったものの、5回の第3打席では相手左腕・川原に12球投げさせ、持ち前の粘り強さも披露した。
守備は本職の遊撃だけではなく、二塁と三塁も守れるユーティリティー性が売り。このまま好調を維持できれば、開幕一軍どころか、スタメン入りする可能性も十分にある。