ヤンキース・田中将大

◆ 不安要素続出のチームのなかで…

 ヤンキースの田中将大投手(31)が現地時間8日(日本時間9日)、ブレーブスとのオープン戦に先発登板。3回と2/3を投げて1安打、4奪三振で無失点の好投を見せた。

 オープン戦3度目のマウンドに登った右腕は初回、一死から安打を許したものの冷静に後続を斬り、2奪三振で無失点と上々の立ち上がり。2回はゴロアウト3つで三者凡退に仕留めると、3回もロナルド・アクーニャから三振を奪うなど3人斬り。危なげない投球を続けていく。




 迎えた4回、一死からトラビス・ダーノーを三振に斬ると、ここでベンチから交代の指示が。この日は3回2/3でお役御免、被安打1、無四球・4奪三振で無失点という内容だった。

 世界一奪還へ向けて、オフにはFAの目玉ゲリット・コールを獲得するなど、本気の姿勢を見せてきたヤンキース。ところが、開幕に近づくにつれてジャンカルロ・スタントンとアーロン・ジャッジの大砲コンビに故障が見つかり、投手陣も田中やコールとともに“最強ローテ”を形成するはずだったルイス・セベリーノ、左腕のジェームズ・パクストンといったところが相次いで離脱。開幕を前に早くも暗雲が立ち込めている。

 このような状況のなか、元気な状態の田中が順調な調整を続けていることはチームにとって心強いことこのうえない。今季も背番号19にかかる期待は大きい。

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