ニュース 2020.03.11. 11:45

ヤクルト・廣岡大志にかかる飛躍への期待 “未完の大砲”5年目の挑戦へ

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今季もポジション争いに挑むヤクルト・廣岡大志

あまりに多すぎる定位置争いのライバル


 今シーズンから高津臣吾新監督が就任し、最下位脱出を目指すヤクルト。投手陣の再建が最重要課題ではあるものの、主砲・バレンティンが抜けた打線とあって、今季は野手陣全体の底上げも図りたいところだろう。布陣を見ると山田哲人と今季から左翼を守る青木宣親の2人はすでにポジションが決定。残るポジションでは依然として激しい競争が繰り広げられている。

 この競争激化の引き金の一つとなったのが、MLBで通算1367安打の実績を誇る遊撃手・エスコバーの加入だ。オープン戦では打率1割台と低迷しているものの、新外国人という点を踏まえれば、まずはスタメンに組み込んで様子を見たいところ。なにより長年の課題となっていた「遊撃手の守備力向上」においてはうってつけの人材で、その守備能力の高さはオープン戦でも実証済み。まずはこの新助っ人にシーズン開幕も遊撃手を託す可能性が高そうだ。




 また、三塁守備の不安から昨季一塁にコンバートされていた村上宗隆は、改めて三塁手で起用されることになりそうだ。コンディション不良により春季キャンプ序盤で離脱したものの、すでに実戦復帰済み。ファーム教育リーグでは三塁の守備にもついており、天候不良でノーゲームとなった10日の広島戦(神宮)では「4番・指名打者」で一軍復帰も果たした。今回の開幕延期も相まって開幕戦には間に合うとみられる。

 となると、空いているのは一塁手のみ。村上が一塁を守る可能性を考えたとしても、レギュラー奪取を目指す内野手たちは、残り一つの椅子をかけて争っているということになる。しかも一塁を守れる坂口智隆がここにきて3試合連続安打中。ユーティリティ性を備えるベテランが好調を維持するようなら、打撃好調の塩見泰隆、当たりが出ていない雄平など外野手も巻き込んだ大激戦に発展する。

 おもな内野手の開幕一軍候補をみると、昨年こそ故障で44試合の出場に留まったが、一昨年は規定打席に到達していた西浦直亨、移籍2年目の太田賢吾らに加えて、打撃フォームを変更したことで好調な2年目の吉田大成、未完の大砲候補・廣岡大志も控えている。

 この激戦を勝ち抜くにはとにかく“打ち勝つ”こと。ライバルは多くとも、打てればチャンスが巡ってくるのが現在のヤクルトだ。なかでも長打力という他の選手にはないポテンシャルを持つ廣岡大志にかかる期待は大きい。


「OP戦一軍帯同」に見える首脳陣の期待


 廣岡は昨季91試合に出場し、打率.203(202-41)、10本塁打、25打点の成績を残した。2桁本塁打は目を引くが、辛うじて2割に乗った打率の低さは気になるところ。ただ開幕から41打席連続無安打という、2リーグ制以降の野手におけるワーストタイという不名誉な記録をつくってしまったなかで、よく持ち直したと見ることもできる。

 とくに9月は、14試合で打率.333(42-14)、4本塁打、10打点、出塁率.429と翌年以降への期待を抱かせるには十分な成績を残しシーズンを終えた。

 この春季キャンプでも一軍スタートから離脱することなく最後まで走り抜け、オープン戦でも出番を勝ち取っている。とはいえ、3月10日時点では打率.167(18-3)、0本塁打とやや寂しい数字が並んでおり、レギュラー戦線から一歩遠のいた感は否めない。

 現状を見る限り、三遊間はエスコバーと村上が基本路線となりそうだが、エスコバーはNPB初年度であり、日本の野球に対応できるかは未知数でもある。そのうえ、村上は故障明けだ。それらの不安を払拭するには、控え選手の充実が重要なものとなる。

 現在の内野陣は吉田大成がオープン戦で12球団トップタイの9打点をマークするなど打撃好調。本職ではない一塁手としても出場機会を与えられるなど、開幕スタメンも射程圏内に捉えている。

 ライバルが結果を残している廣岡は苦しい立場にあるが、結果が出なくとも一軍に帯同し試合に出場し続けているというのは、高津監督ら首脳陣からの期待の表れとも見て取れる。

 もちろん、廣岡本人もバックアップに甘んじるつもりはないはず。高卒5年目の今年、廣岡が高い壁を乗り越えて首脳陣の期待に応えることができるのか、注目だ。

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