◆ 観客の前でやるのがベスト
日本野球機構とプロ野球12球団が9日、3月20日に予定されていた2020年公式戦の開幕を延期することを発表した。開幕に向けて準備していた選手たちにとっては難しい調整期間となりそうだが、開幕投手に内定していたロッテの美馬学は、延期になった期間を有効に使っていく考えだ。
今回の延期を受け、美馬は「新しく試すことはないけど、コンディショニングが良くなかったので、この期間に体の状態を上げて良い形で開幕を迎えられたらと思います」と、万全の状態で開幕を迎えるべく、この期間を前向きに捉えた。
昨季まで楽天でプレーし、今季からマリーンズへFA移籍してきた美馬はここまで、一軍の実戦で登板したは2月22日の西武戦と、2月27日のオリックス戦の2試合のみ。そういった部分でも、「(開幕までの)試合がどうなっていくのかわからないけど、試合数が増えればコミュニケーションをとる機会も増えると思う。良い形で合わせていけるのかなと思う」と前を向く。
開幕が延期になったことで、捕手とコミュニケーションをとる機会も増える。決してマイナスなことばかりではない。「観客の方が入ってもらってやるというのが一番。そこに向けて僕は準備ができればと思います」。ファンの前での快投を目指し、いつ開幕を迎えてもいいように、美馬は準備を進めていく。
取材・文=岩下雄太