ブルージェイズ・山口俊

◆ ピンチ背負うも失点は一発の1点

 ブルージェイズの山口俊投手(32)が現地時間10日(日本時間11日)、ヤンキースとのオープン戦にリリーフ登板。3回を投げて被安打2、与四球1で2奪三振の1失点という内容だった。

 今季から夢の舞台へと足を踏み入れた右腕だが、初めてのスプリングトレーニングではボールへの対応の遅れが指摘されるなど、なかなか結果を残すことができず。この試合前までで防御率は12.00と、過去3試合は手探りの状態での投球が続いている。




 そんな中、迎えたこの日は4度目の登板。1点リードの5回からリリーフとしてマウンドに登った。いきなり先頭のミゲル・アンドゥハーに安打を浴び、内野ゴロの間に一死二塁とピンチを招いたが、後続は外野フライと三振に斬って取りピンチ脱出。立ち上がりを無失点で切り抜ける。

 6回もかんたんに二死を奪ったが、そこから四球と盗塁で再び得点圏に走者。ここで昨季38本塁打の強打者グレイバー・トーレスを迎えるも、ここも左直でアウトを奪って無失点。2イニング続けてスコアボードにゼロを刻んだ。

 しかし7回、ここも二死を奪いながら、3人目のカイル・ヒガシオカにセンターへの本塁打を被弾。ここまでピンチで奮闘を見せてきたが、一発で得点を与えてしまう。そこから崩れることなく3つめのアウトを奪い、この日の投球はここまで。計3イニングをリリーフして1失点という結果だった。

 3イニングで被安打2、与四球が1つ。ピンチは作ったが、失点は本塁打による1点のみ。三振は2つという内容。防御率は9.00に少し回復した。

 やや苦しい船出となっている山口のメジャー1年目は、どのポジションからスタートしていくのか。現地26日の開幕までにどれだけアピールできるかがカギとなる。

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