木田投手コーチ「いい状態を維持」
日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手(29)が11日、ZOZOマリンで行われているロッテ戦に先発登板。3回を投げて被安打2、与四球も2、2奪三振で1失点という内容で3度目の登板を終えた。
今季から日本ハムに加入した来日1年目の助っ人は、198センチ・104キロの恵まれた体格から放つ剛速球が最大の武器。手薄な先発陣の救世主として大きな期待がかかっている。
ところが、この春は不安定な面を露呈するシーンも少なくなく、前回登板の3月4日・巨人戦では5回途中まで投げて4失点と打ち込まれている。まだピシャリと抑え込む姿が見られず、3度目の登板となったこの日のマウンドには注目が集まっていた。
立ち上がりはオープン戦絶好調の福田秀平を1球で打ち取るなど、10球で3つのアウトを取る上々の滑り出し。2回も一死から四球、またアウトひとつ取って四球と、二死ながら一・二塁というピンチを作ったものの、安田尚憲を内野ゴロに打ち取ってピンチ脱出。ゼロを2つ並べる。
しかし、3回に先頭の藤岡裕大にこの日最初の安打となる二塁打を浴びると、そこから外野フライ2つで二死とするもののタッチアップで三塁に走者を進められ、二死三塁から中村奨吾にライトへ運ばれる安打。あとアウトひとつというところで適時打を許し、失点を喫した。
この日は3回までで降板となり、球数は52球。打者13人に対して被安打2、与四球2、奪三振2つで1失点。今回もピシャリと抑えることはできなかったものの、ピンチを背負いながらも失点は最少で留めるなど、少しずつではあるものの内容に良化の余地はうかがえる。
本人も「全体的に調子はよかったと思います。これまでの登板より、早めのカウントでストライクを積み重ねていけたことが収穫です」と手ごたえを語り、「開幕が延期になったことで時間がまだあるので、真っすぐや変化球の精度をさらに高めることと、ランナーを背負った場面での投球を課題に調整していきたいです」とコメント。
見守った木田優夫投手コーチも「今日もしっかりと腕を振って強いボールを投げ込んでいた。いい状態を維持してくれていると思う」と一定の評価を与えており、今回の登板を経た次のマウンドにも期待がかかる。