終息の気配なく苦渋の決断
日本高等学校野球連盟は11日、大阪市内で臨時の運営委員会を開き、3月19日(木)に開幕する予定だった『第92回選抜高等学校野球大会』を中止することを発表した。
「新型コロナウイルス」の感染拡大を受けて、開催の可否に大きな注目が集まっていた春のセンバツ。他競技の高校生による大きな大会が次々に中止を決めていくなか、高野連は4日に「球児たちの夢のためになんとかやらせてあげたい」との想いを表明して決断を一時保留。「無観客での開催」を前提に、「中止」を避けるべく各所で調整を続けていた。
ところが、時間を置いても問題は終息の気配を見せず。10日には政府が出していたスポーツイベントなどの自粛要請の期間が延長されることも発表され、高野連も苦渋の決断。92回目にして史上初めて、大会の「中止」が決まった。
高野連の八田英二会長は「選手の皆さんの健康を第一に考えての決断」と、今回の決定について悔しさをにじませながら説明。なお、出場予定だった学校に対しての“救済”的な措置については「議論にも挙がった」ことを明かし、「各所からさまざまな意見、要望を聞きながら今後考えていく」としている。