一軍昇格は一旦見送りも…
ソフトバンクの柳田悠岐選手(31)が13日、タマホームスタジアム筑後で行われた中日との練習試合に「3番・中堅」で先発出場。3打席に立って2打数2安打1打点、1四球で全打席出塁の活躍を見せた。
広島商高から広島経大を経て、2010年のドラフト2位でソフトバンクに入団したプロ10年目の外野手。これまで4度のベストナインに輝き、2015年にはリーグMVPも獲得するなど、球界を代表するプレーヤーのひとりとして知られているが、昨季は左脚の故障で長期離脱を強いられ、8月にようやく二軍で実戦復帰した時には思わず涙を流すシーンも。結局、一軍出場は38試合に留まり、悔しいシーズンを送っている。
復活を期す今季はファームでじっくりと体調を整え、本来であれば13日の広島戦から一軍への合流が予定されていたという報道もあったが、「新型コロナウイルス」の影響で開幕が延期となったことにより、この日の昇格は一時見送り。新たな開幕日に向けて慎重な調整を行うべく、ファームに残って練習試合に出場した。
相手は昨季一軍で開幕投手も務めた左腕の笠原祥太郎。第1打席は四球を選んで出塁すると、3回一死一塁で迎えた第2打席では、1ボールから甘く入った速球を弾き返して一二塁間突破の安打。走者を三塁に進める打撃でチャンスを拡大する。
さらに5回、二死二塁のチャンスで再び笠原と相まみえると、2ボール・1ストライクからの変化球を打ちに行った打球は投手の右を抜け、セカンドが二塁キャンパスの右側後方でキャッチ。しかし、位置の深さと取ってから送球までに少し時間を要したこともあって、これがセカンド内野安打に。この間に二塁から走者が還り、記録としては柳田の「適時安打」となった。
柳田は6回の守備から交代。この日は3打席に立って2安打、ラッキーな形にはなったが、記録上は適時打で打点も1つ。3打席すべてで出塁を果たすなど、順調な仕上がりぶりを見せている。
この選手がラインナップにいるか否かで打線の迫力は大きく変わってくるだけに、今季は一軍でフルシーズンの活躍が待たれるところ。今後どのタイミングで一軍から声がかかるのか、引き続き目が離せない。
▼ きょうの柳田悠岐
1. 四球
2. 右安
3. 二安(+1)