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実戦で不本意な投球も…今季も修正力に期待ロッテ・岩下大輝

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ロッテの岩下大輝[撮影日=2020年2月6日]

12日の楽天との二軍戦で5回5失点


 開幕先発ローテーション入りを目指すロッテの岩下大輝は、12日に行われた楽天との春季教育リーグに先発し、5回を投げて5失点だった。二軍戦の視察に訪れた井口監督は岩下について「変化球が高かったですね」と指摘。

 岩下はここまで実戦で5試合に登板しているが、ここ2試合の登板はいずれも5回を投げて5失点だ。

 「セットよりは体重が乗りやすいし、デメリットも多いですけど、力強い投げる球を投げるのが主のピッチャーなので、そこを忘れないようにというか、自分の長所を伸ばしていけるようにというところです」と、春季キャンプ中は走者がいないときにノーワインドアップで投げていた。

 しかし、ここ最近の登板では走者がいないときも去年と同じようにセットポジションで投げ込むなど、本人のなかで試行錯誤しているように見える。

▼ 岩下の実戦登板成績
2月14日vs広島 1回 0安打 0失点
2月19日vsDeNA 2回2/3 9安打 8失点
2月27日vsオリックス 3回 4安打 1失点
3月4日vsオリックス 5回 9安打 5失点
3月12日vs楽天(二軍) 5回 8安打 5失点

昨季も春先に調子があがらず


 昨年、岩下が春先に一軍でものすごく安定した投球を見せていたことは、ファンのみなさんならご存知だろう。

 実は昨年のこの時期も、苦しんでいたのだ。昨年は岩下の登板日はことごとく雨で流れ、実戦登板は少なかったが、「雨で流れていなかったらもっと悲惨になっていたかなと思います」と話すほど、昨年のこの時期は状態がよくなかった。

 昨年の開幕前の3月16日には「う〜ん、感覚はだいぶ戻ってきていますけど、去年(2018年)の一番いいときに比べたらまだ、5割にも戻っていない。キャンプのときが相当悪かったので、今はやっと普通レベルになってきた感じです」と納得のいく感覚を掴めていなかった。

 それでも、「キャッチボールからしっかり指先の感覚、腕を振る強さ、フォーム固めをしっかりできたのが良かったのではないかと思います」と、開幕先発ローテーション入りこそ逃したが、2度目の先発となった4月11日のオリックス戦で6回を3安打9奪三振1失点に抑えると、4月17日のソフトバンク戦では6回を1安打無失点に抑え、先発ローテーションに定着。夏場に故障で離脱したが、シーズンの前半戦は種市篤暉、二木康太とともに先発投手陣を引っ張った。

力強いストレートを投げ込む


 時間を今年の2月の春季キャンプに戻すと、指先の感覚は春季キャンプの第2クールの時点で「徐々に徐々にですけど、去年のキャンプに比べれば、まだ良い方かな」と話している。

 投げているボールを見ても、岩下の武器であるストレート自体はかなり力強い印象だ。本人も春季キャンプ中に、「一番の軸はそこだと思うので、そこは外さないように。僕の中で消してはいけないところだと思うので、そこを外すつもりはないですね」と話しており、実戦がはじまってからもストレートを中心に投げ込んでいる。

 「僕の立場が確立されているわけではない。去年もそうだったですけど、どちらかというと奪いにいかなければいけない立場。変に意識をせず、与えてもらえるようにやるだけだと思います」

 「僕の場合、結果が欲しい。去年は投げさせてもらうなかで、期待してもらった部分があると思うんですけど、今年に限ってはそういったことは言っていられない」。

 春季キャンプ中に先発ローテーションの争いについて、危機感を口にしており、本人も結果を残さなければいけない立場であることを自覚している。

 今季は新型コロナウイルス拡大の影響で、3月20日に予定していたプロ野球の開幕が4月10日以降に延期となった。まだ時間はある。

 岩下の状態を心配しているファンも多いと思うが、試行錯誤をしながら、昨年はシーズンに向けてしっかりと調整した。今年は実戦で失点が目立っているが、本人のなかで何を修正すべきか、きちんと把握しているのではないだろうか。シーズンが始まったとき、不安をかき消すような投球を見せることを強く期待する。それができるだけの力があると思っている。

取材・文=岩下雄太
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