開幕一軍めざす3年目のサブマリン
西武の與座海人投手(24)が15日、メットライフドームで行われているヤクルトとのオープン戦に先発登板。強力打線を相手に4回1失点の力投を見せた。
沖縄尚学高から岐阜経大を経て、2017年のドラフト5位で西武に入団したプロ3年目の右腕。アンダーハンドから繰り出す緩急自在の投球がウリも、ルーキーイヤーのオフにトミー・ジョン手術を受けたこともあってここまで一軍登板はなし。昨季は育成契約から復帰に向けた準備を進め、シーズン終盤にファームで登板を果たし、プロ3年目は再び支配下選手として迎えることができた。
この日はオープン戦2度目のマウンド。初回にいきなり先頭の坂口智隆に二塁打を浴びてピンチを背負うも、2番の山田哲人は全球まっすぐで空振りの三振。その後も青木宣親、村上宗隆とアンダーハンドの天敵になる左の強打者を内野ゴロに斬り、見事に無失点で立ち上がる。
2回も安打を許しながらも2つの三振を奪って無失点。迎えた3回、二死まではかんたんに奪うも、山田に安打を許してしまうと、青木には外の速球を完ぺきに弾き返され、左中間突破の二塁打。一塁から山田が還り、二死からの連打で1点を失ってしまった。
それでも、残ったピンチは村上を内角速球で内野フライに打ち取り、4回はこの日はじめての三人斬り。4回1失点の好投を見せ、開幕一軍入りへアピールした。
「全体的に大事に行き過ぎた部分が多少あった」と語るように、4回を投げて球数は75球と多くなったものの、打者16人に対して被安打4、無四球・3奪三振で1失点。
「今まで何もできていないので、今年は…という想いは強い」と、レオの背番号44は熱い意気込みで投げ続ける。
▼ 降板後のコメント
調子は悪くなかったですし、
直球のスピードもそこそこだったと思います。
いつも意識してやっていますが、
リズムよく投げることはできました。
緩いボールは自分の持ち味だと思いますし、
今日は(森)友哉がうまくそこを引き出してくれたと思います。
3回に失点してしまいましたが、
その後の回を気持ちを切らさずに
三人で終わらすことができたところは収穫です。
ただ、1~3回までは慎重に行き過ぎたところがあり、
球数が多くなってしまったので、
そこは課題として今後に活かしていきたいです