リーグ連覇と悲願の日本一へ
ご機嫌いかがですか、深澤弘です。
今週は巨人について取り上げたいと思います。キャンプが終わり、オープン戦が終わり、巨人はどうなのか!? という事を展望したいと思います。皆さんも、色々な意見をお持ちですけれども、私は私なりの展望をしてみたいと思います。
原監督が「勝つ」「闘志を剥き出す」「投手6人で編成する」など、色々な事を打ち出しながら、キャンプを経て、原監督はどれくらい満足したのか――。とは言っても、なかなか満足する物ではありませんでした。
去年も、とにかく勝つには勝ったけれど、日本シリーズでは敗れた。日本シリーズで、はっきり力の差を見せつけられて、これでは「チャンピオンなんて言えない」というのが、原監督の強い気持ちだと思います。
色々な補強をしなければいけない点があるのですが、チーム全体でファイティングポーズをとれるチームになっていないと。相手が来たら、それに対抗するようなファイティングポーズをとって、強い姿勢で迎え撃つチームになりたい。これは、原監督が指揮官に就任したときからの願いですが、なかなかそういう訳にはいっていない。
例えば、岡本選手などは、実力は十分。ホームランも出る。しかし、何となく闘志が感じられないというか、もっそりしたタイプを、原監督は気に入らない。
そういう事は、岡本選手だけではなく、何人かの選手に言えること。「大人しい姿勢は、何もない」ということを、原監督はキャンプでも徹底したと思いますが、そのためには、カッコだけではなく、力を付けなければいけない、勝たなければいけない。勝てば自然にそういう態度が出てくると思うので、その辺は原監督も承知をしているところ。「絶対に勝つ」「点を先に獲って勝つ」という考え方が、今年の原監督の考え方だと思います。
課題の投手陣に注目
問題は投手陣。点を獲っても、よく後半になると点を獲られてしまう。まず菅野投手は、去年は腰を痛めて後半はまるっきりダメでした。菅野投手がいない投手陣は、巨人ではないと言ってもいい。とにかく菅野投手が絶対、健在であるということ。
それから、サンチェス投手を韓国から獲りました。去年、韓国で17勝しています。これまでの例を見ても、韓国でやった投手は次の年、日本でもけっこう働ける。ソフトバンンクのバンデンハーク投手などは良い例ですね。それからメルセデス投手。ちょっと肘をキャンプで痛めたようですが、大したことはないと思います。
桜井投手は少し自信をつけましたし、高橋投手は自信をつけたという所まではいきませんが、先発の枠には入ると思います。田口投手もいますし、この辺がローテーションの中に入ると思います。その他にも、原監督が期待している選手に畠という投手がいますが、彼がローテに入ってくるのか、この辺がどうかという所(※右肩を痛めてファームで調整中)ですね。
抑えはデラロサ投手で大丈夫かなと思いますが、彼もコントロールがどうなるかわからない。中継ぎには大勢いますので、何とかなると思います。原監督は中川をセットアッパーとして使いたいのですが、打たれた後もニタニタしていることがある。8回を任せるとなると、そのような表情を見せていてはだめなので、これからに期待したいです。
必要不可欠や柱の活躍と若手の台頭
巨人の優勝に向けては、桜井投手が去年位の働きをする事、高橋がもう少し一人前になる事、何より菅野投手の復調というのが、絶対条件になると思います。どんな投手が出てきても、どんな外国人投手が頑張っても、菅野投手がダメな巨人は、考えられません。
菅野・メルセデス・サンチェス・桜井・高橋・田口・畠、それから戸郷という投手もいる。去年の登板は1試合だけですが、彼の事を原監督が非常に口にしていました。キャンプで、戸郷のスピードボールが、目に入ったんだと思います。まだキャリアは浅いですから、最初から期待するのは、ちょっと酷かもしれません。
中継ぎには、中川・大竹・沢村・高木・宮國など大勢います。抑えはデラロサ。31歳と、年齢的には一番いいところです。ボールは速いけど、問題はコントロール。数はいるので、この数でなんとか凌げればという所ですね。
バッティングでは、だいぶ岡本選手が成長したようです。心身ともに成長をして、相手に向かっていく姿勢が見られるようになったという事で、これまで岡本選手は、顔も態度も、非常におとなしかったので、岡本選手が男っぽくなってくれると、打線にも勢いが出てくるのではないでしょうか。
あとは、丸選手や坂本選手が元気なうちに、本当に強いチームを作りたいところではないかと思います。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
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