打った瞬間、完璧な一撃
阪神の井上広大選手(18)が20日、ナゴヤ球場で行われている中日とのファーム練習試合に「4番・右翼」で先発出場。4回の第2打席で中日の左腕・笠原祥太郎からレフトスタンドに豪快な一発を放った。
履正社高から2019年のドラフト2位で阪神に入団した期待の高卒ルーキー。プロの水に慣れるのが比較的難しいと言われる野手でありながら、オープン戦では一軍の試合に出場するなど、早くもその高いポテンシャルを発揮してきた。このところはファームの練習試合で「4番」に固定され、将来の主砲となるべく英才教育を受けている。
この日も「4番」に入ると、4回二死走者なしで迎えた第2打席で見せ場がやってきた。
中日先発・笠原との対決で、2ボールからストライクを取りに来た速球を迷わずフルスイング。まさに"快音"を響かせて高々と舞い上がった打球は、そのままレフトスタンドへ。昨季の開幕投手から完璧な一撃を叩き込んだ。
見る者に夢を抱かせる驚愕の弾道。ファームも"開幕"は延期となっているものの、期待の高卒ルーキーは1年目から上々の滑り出しを見せている。