◆ 昨季の最多勝右腕
日本ハムの有原航平投手(27)が20日、メットライフドームで行われた西武との練習試合に先発登板。4回を投げて被安打10、与四球2、奪三振4つで3失点という内容だった。
プロ5年目の昨季は15勝(8敗)をマークし、自身初タイトルとなる最多勝を獲得した右腕。年間を通してエースとしての活躍に期待がかかる今季も、キャンプ中に「開幕投手」の大役を手中に収め、本来であればプロ野球の開幕日となるはずだったこの日のマウンドに登った。
しかし、立ち上がりの初回に先頭から3者連続で安打を浴びると、4番・山川穂高に犠飛を許して失点。あわや本塁打か……という打球に肝を冷やす。それでも、残った一死二・三塁のピンチは外崎修汰と中村剛也を打ち取り、なんとか最少失点で立ち上がる。
2回も一死から栗山巧に安打を許すと、二死とした後、トップに帰って金子侑司に二塁打を浴びて再び二・三塁のピンチ。ここは源田壮亮を打ち取って無失点で切り抜けたものの、3回は先頭・森友哉の安打につづいて山川には左中間を破られ、二塁打の間に走者が生還。
続投した4回も、先頭の木村文紀の安打の後は併殺で二死を取りながら、源田の四球と森の安打でピンチを招き、またも山川に適時打。相手の主砲に3打席連続で打点を挙げられてしまった。
森・山川の主軸コンビに5安打を許すなど、4回までに10本の安打を浴びたこの日の投球。打者23人に対して球数は90球を要した。10安打・2四球で3失点という結果は踏ん張ったという見方もできるが、本人は「全体的に甘い球が多く、追い込んでからもいい高さ、コースに投げきれませんでした。結果的に球数も増え、苦しい登板になってしまいました」と反省。「今日の課題を次の登板までに修正できるようにしっかり練習したいです」と、次回に向けた意気込みを口にする。
一方、ベンチから有原の姿を見守った木田優夫投手コーチは「状態が上がっていきているのは分かっている」と変わらぬ信頼を強調。「ゲームの中でいろいろと試してもいるので、心配はしていない」と見解を述べた。
18日には今年の1月に入籍したことも球団から発表され、「自分だけの生活ではなくなるので、より一層気を引き締めて頑張っていきたいと思います」と意気込みを語っていた右腕。この日の投球を”本番”に活かしていくことができるだろうか。。
◆ 有原航平・コメント
全体的に甘い球が多く、
追い込んでからもいい高さ、コースに投げきれませんでした。
結果的に球数も増え、苦しい登板になってしまいました。
今日の課題を次の登板までに修正できるようにしっかり練習したいです。