松永、土肥が登板
▼ ロッテ 6− 1 楽天(ロッテ浦和)
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新型コロナウイルス拡大の影響でイースタン・リーグの開幕が延期となった影響で練習試合となった20日のロッテ-楽天の二軍練習試合は、4回に安田尚憲のソロ、8回に平沢大河、三家和真の適時打などが飛び出し、6-1でマリーンズが勝利した。
この日は松永昂大、土肥星也が、実戦復帰を果たした。昨年9月8日のソフトバンク戦以来の実戦登板となった松永は、2-0の5回からマウンドへ。先頭の和田恋にライト前に運ばれると、吉持、渡辺佳にも安打を打たれ無死満塁のピンチを招く。続く村林を遊併殺に打ち取るも、その間に三塁走者の生還を許した。松永は1回を投げ3安打、1失点だった。
松永の後を受けて6回からは、土肥星也が登板。昨年10月に『左肘の関節鏡視下クリーニング術』を行った土肥は、春季キャンプの終盤からピッチングを開始し、この日が実戦登板となった。土肥は簡単に二死を奪うと、二死走者なしから石原にレフト前に安打を打たれたが、松本を三邪飛に抑え、1回を1安打無失点。
井上、高部がスタメン出場
野手陣は3月11日の日本ハムとのオープン戦を最後に出場がなかった井上晴哉が『4番・指名打者』で出場し、第1打席が左飛、第2打席が三振、5回に打席が回ってきたところで藤原恭大に代打が送られ交代となった。
2月8日の楽天モンキーズとの国際交流試合中に右手有鈎骨を骨折した高部瑛斗は、3月に入ってから代走で二軍練習試合に復帰していたが、『2番・中堅』で先発出場。この日、故障後初めてスタメン出場となった高部は、初回の第1打席が中飛、第2打席が四球、第3打席が左飛、第4打席が二ゴロ、第5打席が三振で4打数0安打だった。
楽天二軍練習試合の成績
【打撃成績】
(左) 荻野 3打数0安打
打左 三家 1打数1安打1打点
(中) 高部 4打数0安打
(遊) 鳥谷 4打数0安打
遊 高浜 0打数0安打
(指) 井上 2打数0安打
打指 藤原 2打数0安打
(一) 安田 4打数3安打1本塁打1打点
(右) 山口 3打数3安打
(三) 平沢 2打数1安打2打点
(捕) 柿沼 1打数1安打1打点
打 香月 1打数0安打
捕 江村 0打数0安打1打点
(二) 三木 3打数0安打
【投手成績】
有吉 3回 3安打 1四死球 1三振 0失点
本前 1回 1安打 0四死球 1三振 0失点
松永 1回 3安打 0四死球 0三振 1失点
土肥 1回 1安打 0四死球 0三振 0失点
サントス 1回 0安打 0四死球 0三振 0失点
成田 1回 0安打 0四死球 0三振 0失点
アコスタ 1回 1安打 0四死球 0三振 0失点
試合前練習
この日も一軍が福岡に遠征するということも関係しているのか、火曜日と水曜日に登板した先発ローテーション候補の石川歩、二木康太、岩下大輝、小島和哉といった先発陣がロッテ浦和球場の二軍練習に参加し、キャッチボールやランニングで汗を流した。ランニング後には石川、二木はブルペン捕手を相手に感触を確かめるように、全体でのキャッチボールとは別に外野で再びキャッチボールを行っていた。
また山本大貴、鎌田光津希はブルペンに入り、捕手を座らせて投げ込みを行った。3年目の山本はカーブ、カットボールといった変化球を交え、時折クイックでも投げ込んでいた。山本のカーブに球を受けていた味園ブルペン捕手は「良いカーブや」という声が飛んでいた。
取材・文=岩下雄太