通算139セーブ左腕、再び先発に挑戦
楽天の松井裕樹投手(24)が21日、オリックスとの練習試合(楽天生命パーク)に先発登板。初回から失点するなど制球に苦しみ、4回3失点で降板した。
初回、2番・中川に不運な二塁打を許すと、自らのけん制悪送球で一死三塁とピンチを広げ、3番・吉田正に先制の左犠飛を浴びた。3-1と逆転してもらった直後の2回は簡単に二死を奪うも、7番・西村に中前に落ちる二塁打を浴びたあと、連続四球で二死満塁のピンチ。踏ん張りたい場面だったが、1番・宜保に2点適時打を左前へ運ばれ同点に追いつかれた。
3回は中軸を3者凡退に斬ったものの、4回は安打と四球などで再び二死一、二塁のピンチ。打席に再び宜保を迎えたが、ここは遊ゴロに退け踏ん張った。
松井は4イニングを投げ、4安打4奪三振3失点の内容で降板。3四球を与えるなど4回までに82球を要し、降板後「今日はまず投げられたことは良かったと思います。でも、初回の入りのところで簡単に犠牲フライを打たれましたし、ランナーを出した時に慎重になり過ぎました。簡単にストライクを取れないと長いイニングを投げるのはきついので、そういったところを修正していかないといけないですね」と振り返った。
プロ通算139セーブを誇る左腕は、今季から先発に再チャレンジ。7日の中日とのオープン戦(静岡)では打球を右手首に受け1回途中で緊急降板したが、診断は「右手掌打撲」で大事には至らなかった。前回15日の巨人戦(東京ドーム)は1イニングの救援登板で実戦復帰。この日は先発のポジションに戻り、今年の実戦では最多となる82球を投じた。