フローレス10回を投げて無失点
ロッテの育成・和田康士朗がオープン戦や一軍の練習試合で、武器である走塁面で存在感を発揮しているが、支配下選手登録を目指しアピールを続けている育成選手は和田だけではない。
今季から加入した育成助っ人のフローレス、アコスタ、サントスも好投を見せている。その中でも、フローレスの安定感が光る。3月4日に行われたヤクルトとの春季教育リーグに先発し、4回を1安打無失点に抑えると、3月15日に行われた日本ハムとの二軍練習試合で2回を無失点。
さらに先発した3月19日の巨人との二軍練習試合で、陽岱鋼、石川慎吾、田中俊太、増田大輝、重信慎之介といった一軍経験者が多数出場するなか、4回をノーヒットに抑えた。
フローレスは春季教育リーグ、二軍練習試合に3試合に登板しているが、10イニングを投げて無失点。
特に光るのが制球力の良さ。10イニングを投げて、与四球は3月15日の日本ハム戦に与えた1つだけ。フローレスは春季キャンプ中に、「日本のバッターのレベルが高いので、コントロールの重要性を学びました」と日本の野球で学んだことをしっかりと実戦で活かしている。
ちなみに、フローレスが30歳、アコスタが26歳、サントスが30歳と、育成契約初年度が26歳以上の外国人選手は、支配下登録選手になる場合、3月末までにならなければならないという決まりがある。
本前3試合連続無失点中
新人の本前郁也も、無失点投球を続けている。
春季教育リーグでの登板はなかったが、二軍練習試合がはじまってからは、3月15日の日本ハム戦が1回無失点、20日の楽天戦が1回無失点、22日の楽天戦が1回無失点と、3試合連続で無失点中だ。
22日の楽天戦は育成・松本を二ゴロに打ち取ると、続く1番・渡辺佳を遊ゴロ、最後は村林を中飛に仕留め、1イニングをテンポよく9球に抑える好リリーフだった。
新入団会見で強み、アピールポイントについて「ストレートと変化球をコースに投げ分けられるコントロールだと思っています」と話していたように、言葉通りの制球力を見せている。
支配下選手から育成選手となった高濱卓也も22日の楽天戦で適時打を放つなど、15日から始まった二軍練習試合の成績は2打数2安打1打点、大嶺祐太も15日の日本ハム戦と19日の楽天戦いずれも1回を無失点に抑えた。
支配下登録枠は最大70名だが、現在ロッテの支配下登録数は『67』。3つ枠が空いている状況だが、昨季は7月にマーティンを獲得し、今季も3月に入ってから鳥谷敬を獲得した。チーム事情で外国人選手を獲得したり、トレードで選手を補強する可能性もある。支配下登録を目指しアピールを続けるロッテの育成選手たち。この中から支配下登録を勝ち取ることができる選手があらわれるか注目だ。
育成選手たちの成績
120 本前郁也
春季教育リーグ:登板なし
二軍練習試合:3試 3回 安2 振2 四死0 自責0 防0.00
121 鎌田光津希
春季教育リーグ:登板なし
二軍練習試合:登板なし
122 和田康士朗
春季教育リーグ:1試 率.500 本1 点1
二軍練習試合:1試 率.333 本1 点2
(一軍)
オープン戦:8試 率.250 本0 点1
練習試合:3試 率.000 本0 点0
123 森遼大朗
春季教育リーグ:登板なし
二軍練習試合:2試 3回 安2 振2 四死1 自責2 防6.00
125 植田将太
春季教育リーグ:4試 率.000 本0 点0
二軍練習試合:出場なし
(一軍)
オープン戦:出場なし
練習試合:2試 率.000 本0 点0
126 大嶺祐太
春季教育リーグ:登板なし
二軍練習試合:2試 2回 安1 振2 四死2 自責0 防0.00
127 高濱卓也
春季教育リーグ:出場なし
二軍練習試合:6試 率1.000 本0 点1
128 アコスタ
春季教育リーグ:1試 1回 安0 振0 四死1 自責0 防0.00
二軍練習試合:3試 3回 安1 振1 四死2 自責0 防0.00
(一軍)
オープン戦:2試 1回1/3 安3 振3 四死1 自責2 防13.50
129 フローレス
春季教育リーグ:1試 4回 安1 振4 四死0 自責0 防0.00
二軍練習試合:2試 6回 安2 振6 四死1 自責0 防0.00
130 サントス
春季教育リーグ:1試 1回 安3 振0 四死0 自責2 防18.00
二軍練習試合:3試 2回2/3 安1 振1 四死1 自責0 防0.00
※二軍練習試合は3月15日以前は含まず
※一軍練習試合は3月20日以降
文=岩下雄太
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※お詫びと訂正(2020年3月18日20時10分)
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初出時、高濱選手の打率に誤りがございました。
関係者・読者の皆さまにお詫び申し上げるとともに訂正いたします。
大変申し訳ございません。