ニュース 2020.03.23. 18:30

プロ17年目の第一歩は浦和から…“幻の開幕”の裏でロッテ・鳥谷敬が始動

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ロッテ・鳥谷敬 (c)Kyodo News

オフからサプライズ連発のロッテ


 昨年秋のドラフト会議では、4球団が競合した“令和の怪物”・佐々木朗希を獲得。ストーブリーグでは、ソフトバンクからFA宣言した福田秀平と、楽天からFA宣言した美馬学という投打の注目株をWゲット…。

 このオフは例年以上に積極的な姿勢を貫き、ファンに明るいニュースを届けてきたロッテ。期待の新加入選手たちはその後のキャンプからオープン戦も順調に過ごし、延期になってしまった新シーズンの開幕に向けた準備を進めている。





 そんな中、オープン戦も最終盤に差し掛かろうという3月10日のこと。ロッテからまたしてもビッグニュースが飛び込んで来た。「鳥谷敬選手 入団について」──。本来であれば開幕目前だったはずのこのタイミングで、多くの野球ファンに衝撃を与える大きな花火を打ち上げた。


電撃退団、去就未定を乗り越えて…


 鳥谷敬、38歳。聖望学園高から早稲田大を経て、2003年のドラフト自由枠で阪神に入団。1年目から一軍で101試合に出場を果たすと、2年目からは完全にレギュラーへと定着。ベストナインに輝くこと計6度、ゴールデングラブ賞は5回受賞。まさに球界を代表する遊撃手として名を馳せた名手である。

 安定した成績を残す能力と頑丈な身体を持ち合わせ、2005年から2017年まで13シーズン連続で全試合出場を記録。しかし、2018年は極度の不振に悩まされ、5月29日のソフトバンク戦は出番なしのまま終了。継続してきた連続試合出場記録が1939試合で途切れてしまう。

 結局、2018年は121試合の出場に留まると、昨季も長いトンネルから抜け出すことはできず。一軍出場はキャリア最少の74試合。シーズン中に球団と去就に関する話し合いの場が設けられ、いわゆる“引退勧告”を受けるような形になるも、鳥谷は現役続行を強く希望。他球団で現役続行か、オファーがなくそのまま引退かという二択を迫られていた。


 阪神を退団後、様々な噂こそ聞こえてくるも、待てど暮らせど「入団決定」の報はなし。気が付けば年が明け、さらにはプロ野球のキャンプもスタート。宙ぶらりんの状態が続く。

 そのままキャンプも終わり、迎えた3月。上述の通り、ロッテが鳥谷の獲得を発表する。新型コロナウイルスの影響から入団会見は行われなかったが、3月11日にはNPBから「背番号00」で支配下選手登録の公示が。同日からファームに合流し、新シーズンに向けた調整の日々がはじまった。


チーム合流から1週間で躍動


 入団が発表されてから1週間後の3月17日(火)。背番号00の姿は、ロッテ浦和球場のグラウンドにあった。

 ファーム練習試合・巨人戦に初出場。「3番・遊撃」でスタメンに名を連ねると、第2打席では巨人期待の若き右腕・戸郷翔征の速球をレフト線に弾き返す初安打もマークしている。

 勢いのままに二塁を狙ってアウトにはなったものの、これも体調の良さがあってこそ。遊撃の守備でも軽快な動きを見せており、キャンプに参加していないとは思えない“躍動”ぶり。調整遅れの不安はまるで感じさせないデビュー戦だった。


 以降も「3番」を定位置に出場を続け、17日から22日まで6試合連続で実戦に出場。当初は3打席をメドに交代していたが、今では4打席立つことが当たり前となり、ここまで5本の安打を記録。22日の試合では初の適時打に初のマルチ安打をマークと、状態も上向きだ。

 加えて、実戦で複数のポジションを守っているというのも特筆すべきポイント。初出場こそ“本職”のショートから第一歩を踏み出したが、翌日の試合ではサードに回り、その翌日にはセカンドへ。この3つを回しながら守備の感覚も確かめている。


 スタートこそ遅くなってしまった鳥谷のプロ17年目だが、今年はシーズンの開幕も遅延。23日には、NPBから「4月24日の開幕を目指す」という具体的な目標も言及された。

 チームに合流して約2週間…。今はまだじっくりと感覚を取り戻しながらの調整が続いているが、1カ月もの時間があれば、第一線で戦う体制を整えることもできるかもしれない。

 うまくいけば、大逆転での“開幕一軍”も…?新天地で奮闘を続けるベテランから目が離せない。


文=尾崎直也


鳥谷敬・練習試合の成績


▼ 3月17日(火) vs.巨人(ロッテ浦和)
「3番・遊撃」

1. 三邪飛
2. 左安
3. 見三振


▼ 3月18日(水) vs.巨人(ロッテ浦和)
「3番・三塁」

1. 四球
2. 一ゴ
3. 見三振


▼ 3月19日(木) vs.巨人(ロッテ浦和)
「3番・二塁」

1. 空三振
2. 一ゴ
3. 右安


▼ 3月20日(金) vs.楽天(ロッテ浦和)
「3番・遊撃」

1. 右飛
2. 空三振
3. 空三振
4. 中飛


▼ 3月21日(土) vs.楽天(ロッテ浦和)
「3番・三塁」

1. 一ゴ
2. 見三振
3. 空三振
4. 右安


▼ 3月22日(日) vs.楽天(ロッテ浦和)
「3番・二塁」

1. 一安
2. 中安
3. 二失
4. 中飛

────
6試 率.250(20-5) 本0 点1

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