打者一巡の猛攻で逆転勝ち
▼ 西武 4− 5 ロッテ(ロッテ浦和)
ロ|000 005 000|5
西|004 000 000|4
新型コロナウイルス拡大の影響でイースタン・リーグの開幕が延期となった影響で練習試合となった27日の西武-ロッテの二軍練習試合は、4点を追う6回に打者一巡の猛攻で5点を奪ったマリーンズが5-4で勝利した。
この日は25日のZOZOマリンスタジアムで行われた一軍練習に参加していた石川歩、二木康太、種市篤暉、田村龍弘、福田光輝、菅野剛士、岡大海が二軍練習試合に出場した。
0-4の6回、マリーンズは先頭の茶谷健太の左安、岡大海の二塁打、三木亮の四球などで二死満塁の好機をつくる。ここで菅野剛士の三失の間に三塁走者が生還し1点を返すと、続く福田光輝がレフトへ2点適時打。田村龍弘の四球で再び満塁とすると、高部瑛斗が2点適時二塁打を放ち逆転に成功した。
石川、二木、種市が登板
投手陣は先発・石川が初回に内野安打と四球で二死一、二塁のピンチを招くも、佐藤を右飛に打ち取り無失点。2回はわずか13球、簡単に三者凡退に抑えた。3回からは開幕先発ローテ入りを目指す二木がマウンドに上がったが、ピリッとしない。先頭の山田にライトへソロを打たれると、連打で一死二、三塁から川越に3ランを浴びた。2イニング目となった4回は、3人で仕留めた。
5回から3番手で登板した種市は、簡単にこの回を3人で抑えると、2イニング目となった6回は先頭の川越に四球を与えたが、後続を打ち取り、2回を無失点に抑えた。
松永が1回無失点
昨季チームトップの25ホールドを挙げた松永昂大が、7回から登板した。
1回1失点だった3月20日の楽天との二軍練習試合以来の登板となった松永は、先頭の柘植を二ゴロ、山田を空振り三振、愛斗を捕邪飛と、打者3人をビシッとわずか9球に抑えるピッチングだった。
フローレスが今日も無失点
支配下登録を目指すフローレスは、四球を出しながらも2回を無失点に抑えた。
松永の後を受けて1点リードの8回から登板したフローレスは、二死後、連続四球で一、二塁としてしまうも、川野を三振に斬って取った。2イニング目の9回は2つの三振を奪うなど、危なげない投球でスコアボードに0を入れ、試合を締めた。
フローレスは3月4日のヤクルトとの二軍練習試合から続く連続無失点を、12イニングに伸ばした。
西武二軍練習試合の成績
【打撃成績】
(指) 藤原 5打数0安打
(右) 岡 4打数2安打
打右 平沢 1打数0安打
(二) 鳥谷 2打数1安打
二 高浜 0打数0安打
打一 細谷 2打数0安打
(一) 井上 2打数1安打
一二 三木 1打数0安打
(左) 菅野 4打数0安打
(三) 福田光 3打数2安打2打点
(捕) 田村 2打数0安打
捕 柿沼 0打数0安打
(中) 高部 4打数1安打2打点
(遊) 茶谷 4打数1安打
【投手成績】
石川 2回 1安打 1四死球 1三振 0失点
二木 2回 4安打 0四死球 1三振 4失点
種市 2回 0安打 1四死球 3三振 0失点
松永 1回 0安打 0四死球 1三振 0失点
フローレス 2回 0安打 2四死球 3三振 0失点
試合前練習
この日の試合前練習では、松田進がキャッチボール、サードのポジションでノック、屋外の打撃練習を行うなど、野手の全体練習メニューを消化した。
投手陣では本前郁也、土肥星也がブルペン入り。ともに捕手を座らせ、変化球を交えて投げ込んでいた。新人の横山陸人は、全体練習が終わったあと、小野晋吾二軍投手コーチとキャッチボール。キャッチボールが終わった後には、小野コーチと投球について話している場面も見られた。
取材・文=岩下雄太