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記念大会で輝きを放った埼玉の2年生左腕 今こそ振り返りたい“センバツ優勝投手”

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ロッテの小島和哉

2013年・小島和哉(浦和学院)


 世界中で猛威を振るう「新型コロナウイルス」の問題によって、大会の中止が決定した今年の“春のセンバツ”。本来の予定で順調に日程を消化していれば、きょう31日は優勝をかけた決勝戦が行われているはずだった。


 残念ながら球児たちによる激闘を見ることはできなくなったものの、毎日新聞と毎日放送(MBS)がSports naviにて展開している「センバツLIVE!」では、サイト限定のスペシャル動画を公開中。過去3大会の全99試合を振り返る『センバツ プレイバック』や、高校野球好き有名人が語る『【動画】僕の心を揺さぶったあの試合』といった特集が展開されている。

 ここでは、“2000年以降”に絞って近年の「センバツ優勝投手」に注目。今回は、2013年に浦和学院を優勝に導いた2年生エース・小島和哉(現ロッテ)を取り上げる。


プロ2年目はローテ定着を


 2013年の第85回大会は5年に一度の“記念大会”ということで、通常よりも多い36チームが参加。激戦を制し、埼玉県勢として実に45年ぶりの優勝を成し遂げたのが浦和学院だった。

 5試合中3試合で2ケタ得点を記録し、決勝戦は安樂智大(現楽天)を擁する済美に対して17-1の圧勝。決勝戦の「16点差」は、2006年の第78回大会決勝・横浜(21 - 0)清峰に次ぐセンバツ史上2番目の記録となっている。


 派手な猛打が目についた一方、失点も5試合でわずかに3点のみと守りも強固。まさに隙のないチームだったが、なかでも輝きを放ったのが2年生左腕の小島和哉だ。

 初戦の土佐戦でいきなり9回完封の快投を見せると、つづく山形中央戦は8回1失点、準々決勝の北照戦では7回1安打・無失点と安定した投球を披露。準決勝の敦賀気比戦でも、岸本淳希(元中日)との投げ合いで1失点の完投勝利を挙げ、決勝も味方の大量援護に集中を切らさず、最後まで投げ抜いて1失点完投。2年の春にして完成度の高さを見せつけた。

 その後、2年夏は甲子園へと戻ってきたものの、初戦で仙台育英に11-10の敗戦。悔しい想いを味わうと、3年時は春夏通じて甲子園の出場なし。それでも、9月に行われた『第10回 BFA 18Uアジア選手権』の日本代表メンバーに選出されるなど、高校屈指の左腕として注目を集めたが、高校からではなく大学からプロを目指すことを決意。名門・早稲田大での戦いを経て、2018年のドラフト3位でロッテに入団を果たした。


 ルーキーイヤーの昨季は一軍で10試合に先発して3勝をマーク。黒星は5つで防御率4.31と負け越しはしたものの、終盤戦は好投を見せて良いイメージで1年目を締めくくっている。

 かねてから左腕不足が課題に挙げられるチームにおいて、左のローテーション候補である小島にかかる期待は大きい。昨季から若き力が続々と台頭している投手陣に、待望の左の新星は現れるのか…。男の“2年目の飛躍”がロッテの2020シーズンを左右すると言っても過言ではない。


春のセンバツ・優勝校と優勝投手

※2000年以降

2000年:東海大相模(筑川利希也)
2001年:常総学院(村上尚史)
2002年:報徳学園(大谷智久=現ロッテ)
2003年:広陵(西村健太朗=元巨人)
2004年:済美(福井優也=現楽天)
2005年:愛工大名電(斉賀洋平)
2006年:横浜(川角謙)
2007年:常葉菊川(田中健二朗=現DeNA)
2008年:沖縄尚学(東浜巨=現ソフトバンク)
2009年:清峰(今村猛=現広島)
2010年:興南(島袋洋奨=元ソフトバンク)
2011年:東海大相模(近藤正崇)
2012年:大阪桐蔭(藤浪晋太郎=現阪神)
2013年:浦和学院(小島和哉=現ロッテ)
2014年:龍谷大平安(高橋奎二=現ヤクルト)
2015年:敦賀気比(平沼翔太=現日本ハム)
2016年:智弁学園(村上頌樹)
2017年:大阪桐蔭(徳山壮磨)
2018年:大阪桐蔭(根尾昂=現中日)
2019年:東邦(石川昂弥=現中日)


※優勝投手について
諸説ありますが、ここでは主戦投手、もしくは優勝決定の瞬間に登板していた投手としています。

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