ニュース 2020.04.01. 17:29

大阪桐蔭に春の初優勝をもたらした怪物右腕 今こそ振り返りたい“センバツ優勝投手”

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2012年に甲子園春夏連覇を達成した大阪桐蔭(C)Kyodo News

2012年・藤浪晋太郎(大阪桐蔭)


 世界中で猛威を振るう「新型コロナウイルス」の問題によって、大会の中止が決定した今年の“春のセンバツ”。本来の予定で順調に日程を消化していれば、昨日3月31日に決勝戦が行われ、優勝チームが決定していたところだった。


 残念ながら球児たちによる激闘を見ることはできなくなったものの、毎日新聞と毎日放送(MBS)がSports naviにて展開している「センバツLIVE!」では、サイト限定のスペシャル動画を公開中。過去3大会の全99試合を振り返る『センバツ プレイバック』や、高校野球好き有名人が語る『【動画】僕の心を揺さぶったあの試合』といった特集が展開されている。

 ここでは、“2000年以降”に絞って近年の「センバツ優勝投手」に注目。今回は、2012年に春夏連覇を達成する大阪桐蔭のエース・藤浪晋太郎(現阪神)を取り上げる。


復活を期すシーズンを前にまさかの…


 今では高校球界の“横綱”として君臨している大阪桐蔭だが、春はこの2012年の第84回大会が初めての優勝。初戦で大谷翔平を擁する花巻東を下し、その後も九州学院や浦和学院、健大高崎といった強豪を次々に撃破。5試合中3試合は先制点を許すなど決して楽な展開ではなかったが、地力を見せて激戦を勝ち抜いた。

 エースの藤浪晋太郎は全5試合に登板。準々決勝の浦和学院戦はリリーフでの登板だったが、先発した4試合はすべて完投。全登板で最速150キロ以上を計測している。

 また、センバツ優勝から夏にもう一度ピークを持ってくる調整に苦しむ投手も多いなか、藤浪は夏にさらなる進化を見せる。しっかりと夏も聖地の舞台に返り咲くと、準決勝の明徳義塾戦では2安打・完封。翌日の決勝戦でも、春の決勝で戦った光星学院に対して同じく2安打・完封。過酷な環境のなか、勝ち上がるごとにその力を発揮した。


 秋のドラフト会議では4球団から1位指名を受け、甲子園を本拠地に置く阪神に入団。プロ1年目からローテーション入りを果たすと、24試合に登板して10勝6敗、防御率2.75という好成績をマーク。プロ入りから3年続けて2ケタ勝利を挙げるなど、順調なステップを踏んでいく。

 ところが、2016年頃から制球難に悩まされるようになり、一軍登板とともに勝ち星も減少。昨季はわずか1試合の登板に終わり、プロ入り後はじめて未勝利に終わった。


 プロ8年目の今季は復活を期すシーズン。オープン戦では2試合に登板して防御率4.50も、2度目の登板となったヤクルト戦では4回無失点の好投。延期となった開幕に向け、ファームで調整を続けていた。

 しかし、3月27日に阪神から衝撃の発表が。嗅覚異常を訴えていた藤浪がPCR検査を受け、新型コロナウイルスの陽性判定が確認されたことを発表。チームを離れて治療に専念することになった。

 かつての輝きを取り戻そうとはじまった2020年に、待ち受けていたまさかの事態。藤浪のプロ8年目は前途多難な船出となっている。


春のセンバツ・優勝校と優勝投手

※2000年以降

2000年:東海大相模(筑川利希也)
2001年:常総学院(村上尚史)
2002年:報徳学園(大谷智久=現ロッテ)
2003年:広陵(西村健太朗=元巨人)
2004年:済美(福井優也=現楽天)
2005年:愛工大名電(斉賀洋平)
2006年:横浜(川角謙)
2007年:常葉菊川(田中健二朗=現DeNA)
2008年:沖縄尚学(東浜巨=現ソフトバンク)
2009年:清峰(今村猛=現広島)
2010年:興南(島袋洋奨=元ソフトバンク)
2011年:東海大相模(近藤正崇)
2012年:大阪桐蔭(藤浪晋太郎=現阪神)
2013年:浦和学院(小島和哉=現ロッテ)
2014年:龍谷大平安(高橋奎二=現ヤクルト)
2015年:敦賀気比(平沼翔太=現日本ハム)
2016年:智弁学園(村上頌樹)
2017年:大阪桐蔭(徳山壮磨)
2018年:大阪桐蔭(根尾昂=現中日)
2019年:東邦(石川昂弥=現中日)


※優勝投手について
諸説ありますが、ここでは主戦投手、もしくは優勝決定の瞬間に登板していた投手としています。

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