交流戦Vの10年、10.2決戦の14年メンバーが中心
新型コロナウイルスの感染拡大で未だ幕を開けない2020年シーズン。そこで今一度2010年代を振り返り、各球団のベストナインを選出する。今回は直近10年でBクラス9度と苦しんだオリックス編。
投手は先発、中継ぎ、抑えの3ポジションに分類。まず先発は、金子千尋(現日本ハム、登録名=金子弌大)、西勇輝(現阪神)の名が挙がる。両右腕とも素晴らしい成績を残したが、2010年以降の在籍9シーズンで計92勝を挙げ、沢村賞1度、最多勝2度など、数多くのタイトルを獲得した金子を選出した。
中継ぎは2010年から救援に転向した岸田護と2年連続で最優秀中継ぎ賞のタイトルを獲得した佐藤達也で悩んだが、6年間で5度の50試合登板超えを果たすなど、安定した働きを見せた岸田を選んだ。抑えは2014年に最多セーブのタイトルを獲得し、今もなおメジャーで活躍する平野佳寿(現マリナーズ)。
捕手はレギュラーになった2013年からの途中退団する2018年まで、100試合以上に出場したシーズンが4度あった伊藤光(現DeNA)。一塁は交流戦初優勝を果たした2010年に、本塁打王とベストナインのタイトルを獲得したT-岡田を選んだ。二塁は豪快な打撃とアクロバティックな守備でファンを魅了した後藤光尊、三塁は移籍初年度の2010年から4年連続で118試合以上に出場したアーロム・バルディリス、遊撃は安定した守備力が光る安達了一を選出した。
外野は若き大砲として現打線を牽引する吉田正尚に加え、現在は他球団で活躍する糸井嘉男(現阪神)と坂口智隆(現ヤクルト)を選出。糸井は2013年からの在籍4年の間に、首位打者と最高出塁率(ともに14年)、盗塁王(16年)など数々のタイトルを獲得。坂口も2011年に最多安打のタイトルを獲得するなど一時代を築いた。指名打者は2012年から2シーズン在籍した李大浩(イ・デホ)。1年目から全144試合に出場するなどフル稼働し、2012年には打点王にも輝いた。
オリックスの2010年代ベストナインは以下の通り。
【投手】
先発:金子千尋
中継ぎ:岸田護
抑え:平野佳寿
【野手】
捕手:伊藤光
一塁:T-岡田
二塁:後藤光尊
三塁:アーロム・バルディリス
遊撃:安達了一
外野:吉田正尚
外野:坂口智隆
外野:糸井嘉男
指名打者:李大浩