ニュース 2020.04.15. 11:49

世界のホームラン王 不滅の大記録「868」【フォーカス・レコードホルダー】

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王貞治 (C) Kyodo News

フォーカス・レコードホルダー ~本塁打(通算)~


 「新型コロナウイルス」の問題で未だ開幕の見通しが立っていないプロ野球。前に進むことができない今こそ、過去の偉大な記録にフォーカスを当てて振り返ってみよう、ということで始まったこの企画。

 その名の通り、過去の記録にスポットを当て、“歴代No.1”の記録を持っている選手を中心に振り返ろうというのがテーマ。今回取り上げるのは「通算本塁打」。早速だが、NPBの歴代トップ10を見てみよう。


▼ 歴代最高記録・本塁打(通算)
1位 868本 王 貞治 [1959~1980]
2位 657本 野村克也 [1954~1980]
3位 567本 門田博光 [1970~1992]
4位 536本 山本浩二 [1969~1986]
5位 525本 清原和博 [1986~2008]
6位 510本 落合博満 [1979~1998]
7位 504本 張本 勲 [1959~1981]
7位 504本 衣笠祥雄 [1965~1987]
9位 486本 大杉勝男 [1965~1983]
10位 476本 金本知憲 [1992-2012]


13度のシーズン40発、うち4度は50発超え


 熱狂的な野球ファンであれば、「794年=平安京」や「1192年=鎌倉幕府」と同じように、「868本」といえば「王貞治の通算本塁打」とパッと思いつく人がほとんどなのではないだろうか。数字は記憶していなくても、「日本で一番本塁打を打った選手といえば?」と聞けば、きっとほとんどの人が「王貞治」と答えることができるだろう。


 言わずと知れた「世界のホームラン王」。1977年に当時のメジャーリーグの本塁打記録であったハンク・アーロンの755本を抜き、引退までに868本のアーチを描いた。

 野球においては国ごとのリーグのレベルや球場のつくりなど、平等ではない部分が多すぎるため、統一の“ワールドレコード”は存在しないものの、22年のキャリアでこれだけの本塁打を放ったという事実は否定しようがなく、世界屈指の大打者としてその名を轟かせている。


 高校時代は早稲田実のエースとして活躍も、プロ入り後は打者一本で勝負。ルーキーイヤーのオープン戦から5本の本塁打を記録するなど大器の片りんを見せていたが、実は1年目は94試合の出場で7本塁打。2年目に17本塁打まで伸ばすも、3年目は13本に少し後退。悩める時期もあったのだ。

 そんな中、転機となったのが1961年オフに巨人の打撃コーチに就任した荒川博の存在。大打者・榎本喜八を育てたことでも知られる名伯楽は、王を指導するために呼ばれ、二人三脚の特訓のなかで編み出されたのが、かの有名な“一本足打法”である。

 1962年のシーズン中、不振脱却のためにキャンプから挑戦していた“一本足打法”を公式戦で解禁したところ、それまでの苦戦が嘘のような大爆発。7月以降だけで30本近い本塁打を放ち、38本塁打・85打点で本塁打王と打点王の二冠を獲得した。


 以降の活躍は知っての通りで、翌年にはシーズン40発を達成し、1964年には長らくシーズン記録として君臨する「55本」をマーク。初タイトルの1962年から13年連続で本塁打王に輝く。

 1973年~1974年には2年連続で三冠王に輝くなど、首位打者5回・本塁打王15回・打点王13回という恐るべきタイトル歴。現役を引退する1980年もシーズン30本塁打を記録しており、ブレイクした1962年以降はシーズン30本を下回ることはなかった。


 高卒2年目までの本塁打数は「24本」。最近で言えば、ヤクルトの村上宗隆は現時点で「37本」を記録しているように、王を上回るハイペースでスタートを切る選手は出てきても、やはりそれを継続していくのは容易ではない。

 王の場合はシーズン40発超えが22年のキャリアで13回もあり、うち50発超えも3回。それを今よりも少ない試合数で記録していたのだから、まさに“アンタッチャブルレコードだ。

 果たして、これから先この記録に迫り、追い抜いていく選手を見ることはできるだろうか…。


▼ 王貞治・年度別本塁打
1959年:7本(94試合・193打数)
1960年:17本(130試合・426打数)
1961年:13本(127試合・396打数)
1962年:38本(134試合・497打数)
1963年:40本(140試合・478打数)
1964年:55本(140試合・472打数)
1965年:42本(135試合・428打数)
1966年:48本(129試合・396打数)
1967年:47本(133試合・426打数)
1968年:49本(131試合・442打数)
1969年:44本(130試合・452打数)
1970年:47本(129試合・425打数)
1971年:39本(130試合・434打数)
1972年:48本(130試合・456打数)
1973年:51本(130試合・428打数)
1974年:49本(130試合・385打数)
1975年:33本(128試合・393打数)
1976年:49本(122試合・400打数)
1977年:50本(130試合・432打数)
1978年:39本(130試合・440打数)
1979年:33本(120試合・407打数)
1980年:30本(129試合・444打数)
───
[通算] 868本(2831試合・9250打数)

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