ニュース 2020.04.22. 07:09

プロ野球・12球団最後の「打点王」は…?

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超豪華メンバーに、現役から名を連ねたのは… (C) Kyodo News

12球団「最後の○○」


 「新型コロナウイルス」の問題で未だ開幕の見通しが立っていないプロ野球。前に進むことができない今こそ、過去の記録にフォーカスを当てて振り返ってみよう、ということで、各球団“最後のタイトルホルダー”を振り返るこの企画。

 タイトルホルダーを多数輩出するチームもあれば、部門によっては長らく遠ざかっているチームも…。今回取り上げるのは「最多打点」。まずはセ・リーグ6球団から見てみよう。


リーグ3連覇もタイトル縁なし


▼ セ・最後の『打点王』
巨 阿部慎之助(2012年/104点)
De ネフタリ・ソト(2019年/108点
神 マウロ・ゴメス(2014年/109点)
広 ルイス・ロペス(1997年/112点)
中 トニ・ブランコ(2009年/110点) 
ヤ ウラディミール・バレンティン(2018年/131点)


 助っ人がズラリと並ぶ結果になったが、なかでも目を引くのが最長ブランクの広島。2016年から活発な打線を武器にリーグ3連覇を果たしたが、新井貴浩、丸佳浩、鈴木誠也らの主軸もタイトルには手が届かなかった。

 広島の“最後の打点王”ルイス・ロペスは来日1年目の1996年にいきなり打点王に輝くと、翌97年には3割30本100打点をクリアして最多安打と最多打点の二冠を獲得する大活躍。その後ダイエー、米独立リーグと渡り歩き、2000年に再び広島に帰還するも、2002年に同僚・前田智徳とのトラブルをきっかけに謹慎処分を食らい、最後はシーズン終了を待たずして退団。NPB在籍6シーズンで4度の3割超え、3度の100打点超、通算129本塁打を記録する“優良助っ人”でありながら、“お騒がせ”な一面を持つ男でもあった。

 なお、現在の主砲・鈴木誠也は昨季チーム最多の87打点を挙げたが、この数字はリーグ9位。一方で得点がリーグトップの「112」を記録するなど、チーム内ではチャンスメーカーとしての働きが目立ったシーズンだった。鈴木の前後を打つ選手の底上げができれば、侍ジャパンの4番として出場したプレミア12同様「打点王」も決して夢ではないはずだが、果たして…。

 ちなみに、チーム別のタイトル獲得回数では、王貞治&長嶋茂雄のON時代に“17連覇”を果たした巨人がダントツの29回。筒香嘉智(2016年)、ロペス(2017年)、ソト(2019年)と、ここ4シーズンで3度の打点王を輩出しているDeNAが11回で次点に入り、阪神(10回)、中日(8回)、広島・ヤクルト(ともに7回)と続いている。


ミスターマリーンズ以来のタイトルを


▼ パ・最後の『打点王』
西 中村剛也(2019年/123点)
ソ アルフレド・デスパイネ(2017年/103点)
楽 山﨑武司(2007年/108点)
ロ 初芝 清(1995年/80点)
日 中田 翔(2016年/110点)
オ 李 大浩(2012年/91点)


 セ・リーグとは一転、こちらは4人の和製大砲が並ぶ結果に。なかでも最長ブランクのロッテ・初芝清の名前が目立つ。

 ロッテは2010年に井口資仁が103打点を挙げたのを最後に、ここ10シーズンものあいだ100打点以上を記録した選手がいない。それでも2018年には井上晴哉が99打点、昨季は新加入のレアードがチームトップの89打点を記録するなど、打線の核となる人材は定まりつつある。FA加入の福田秀平らが上位打線で噛み合えば、中軸を担う選手もさらなる打点増が見込めるか。

 ちなみに、オリックスにおける日本人最後の「打点王」は、1995年にロッテ・初芝清、日本ハム・田中幸雄と並んで80打点を挙げていたイチロー。合併した近鉄バファローズを含めても2001年の中村紀洋(132打点)まで遡らなければならない。こちらも新戦力のジョーンズ、ロドリゲスら新戦力を迎え、打線の底上げを打点増に繋げたいところだろう。

 チーム別のタイトル獲得回数では、近鉄の8回を除いても通算17回のオリックスが最多。南海時代に野村克也が君臨したソフトバンク(16回)、ロッテ(13回)、西武(12回)、日本ハム(9回)、楽天(1回)と続いている。
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