ニュース 2020.04.21. 11:59

史上唯一、前人未踏の「400勝」【フォーカス・レコードホルダー】

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金田正一氏 (C) Kyodo News

フォーカス・レコードホルダー ~勝利(通算)~


 「新型コロナウイルス」の問題で未だ開幕の見通しが立っていないプロ野球。前に進むことができない今こそ、過去の偉大な記録にフォーカスを当てて振り返ってみよう……ということで始まったこの企画も、今回からは投手編へ。

 その名の通り、過去の記録にスポットを当て、“歴代No.1”の記録を持っている選手を中心に振り返ろう、というのがテーマ。ここで取り上げるのは「通算勝利」。早速だが、NPBの歴代トップ10を見てみよう。


▼ 歴代最高記録・勝利(通算)
1位 400勝 金田正一 [1950~1969]
2位 350勝 米田哲也 [1956~1977]
3位 320勝 小山正明 [1953~1973]
4位 317勝 鈴木啓示 [1966~1985]
5位 310勝 別所毅彦 [1942~1960]
6位 303勝 ヴィクトル・スタルヒン [1936~1955]
7位 284勝 山田久志 [1969~1988]
8位 276勝 稲尾和久 [1956~1969]
9位 255勝 梶本隆夫 [1954~1973]
10位 251勝 東尾 修 [1969~1988]


これぞ「アンタッチャブルレコード」


 日本プロ野球で最もたくさん白星を積み上げた男と言えば、“400勝投手”こと金田正一。その称号の通り、ピッタリ400勝でユニフォームを脱いでいる。


 2リーグ制がスタートした1950年、高校を中退して国鉄スワローズに入団すると、その年の8月には早くもプロデビュー。なんとそこから30試合に登板し、いきなり8勝をマークする。

 2年目からはすっかり主戦。年間107試合のうち44試合に先発する大車輪の活躍でチームを支え、リリーフ登板も含めると56試合に登板。当時はローテーション制などまるでなく、“ここが勝負”となればエースが試合途中でも平気で出てくる時代だったこともあり、今になって金田の通算登板数を振り返ってみると、1イニング限定のリリーフ投手だとしてもファンから心配されてしまうであろうペースで投げまくっていた。


 2年目に22勝を挙げたのを皮切りに、そこから1964年まで14年連続でシーズン20勝以上を記録。現代では「2ケタ勝利」を14年続けることも大偉業だが、今や10年に一度出るかどうかという「20勝」をそれだけ続けるというのは想像もつかない。

 ちなみに、シーズン勝利数の自己最多は1958年の「31」で、これはNPB歴代18位タイ。400もの白星を挙げながら、それが全盛期にハイペースで稼いだものではなく、大きなケガなく安定した働きを長く続けたからこその賜物であることが分かる。

 登板数944は歴代3位で、黒星の298は歴代最多。投手としての能力はもちろんのこと、徹底した走り込みで鍛え上げた強靭な土台に、当時から自己管理にいち早く注目して様々な調整を取り入れるなどの柔軟な姿勢が合わさり、投げて投げて投げまくることができたからこそ、辿り着くことができた大記録なのだ。


▼ 金田正一・年度別勝敗
1950年:30試 8勝12敗
1951年:56試 22勝21敗
1952年:64試 24勝25敗
1953年:47試 23勝13敗
1954年:53試 23勝23敗
1955年:62試 29勝20敗
1956年:68試 25勝20敗
1957年:61試 28勝16敗
1958年:56試 31勝14敗
1959年:58試 21勝19敗
1960年:57試 20勝22敗
1961年:57試 20勝16敗
1962年:48試 22勝17敗
1963年:53試 30勝17敗
1964年:44試 27勝12敗
1965年:28試 11勝6敗
1966年:19試 4勝6敗
1967年:33試 16勝5敗
1968年:32試 11勝10敗
1969年:18試 5勝4敗
───
[通算] 944試 400勝298敗

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