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「高校野球脳を鍛える 実戦プレー問題集」にチャレンジ!(初級編:問題1)

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オンラインミーティングの題材にしよう!
昨年6月に発売されたこの本では、実際にあったプレーを挙げながら、考え方、守備位置、カバーリング、ルール等を初級、中級、上級に分けられた全120問を徹底解説しています。内容は高校野球向けですが、小学生、中学生たちにも学べる内容がたくさんあります。今回は初級編の中から「攻守交代は全力疾走」に関する出題です!




初級編|問題1


問題


指導者から
「攻守交代は全力疾走でやりなさい」と言われます。
なぜ、全力疾走をしなければいけないのでしょうか。
その理由を答えてください。

 

解答・解説


中学生、高校生の答えでもっとも多いのが、「きびきびとやっていたら、観ている人が応援してくれるようになるため」、「審判や観客を味方につけるため」というものです。もちろん、それも理由の一つではありますが、一番の目的は「準備をするため」です。守備位置についた後、やるべきことはたくさんあります。  内野手なら、グラウンドのボコボコになった部分を探し、イレギュラーを防ぐために足場をならす必要があります。外野手なら、(1)次の打者に合わせた守備位置を確認する、(2)風向き・太陽の位置を確認する必要があります。

芝生のはげた一般的な定位置でキャッチボールをしている人がいますが、外野手は打者によって大きく守備位置を変更します。ときにはフェンスの手前に守ることもあります。ボールバックしてから守備位置を変えようと思っても、投手がすぐに投球動作に入った場合、間に合わないことがあります。  実際、展開の早い甲子園では、投手が投球動作に入っているのに、まだ守備位置につけずに歩いている外野手がいます。投手がすでに1球投げているのに、ベンチの監督が外野手に守備位置の指示を送っていることもあります。  全力疾走で守備位置まで行けば、準備に使える時間が長くなります。万が一、守備位置を間違っていても、外野手同士で話す時間がありますから、修正する余裕もあります。フェンス前に守るなら、いつもより遠い距離でキャッチボールをすることもできます。早く守備位置に行けば行くほど、JK(準備と確認)の時間がたっぷりある。得をすることはあっても、損をすることは一つもないのです。

JKができるだけではなく、見た目の印象もいい。さらには、ダッシュを繰り返すことによって身体のキレが生まれたり、体力強化につながったりもするでしょう。チャンスで凡打したりミスしたりしても、全力で走ることによって気持ちの切り替えもできます。

JKが第一の目的で、副産物として多くのプラスアルファがある。これが、攻守交代を全力でやる意味なのです。

 

『高校野球脳を鍛える 実戦プレー問題集』(田尻賢誉/竹書房)


昨年6月に発売されたこの本では、実際にあったプレーを挙げながら、考え方、守備位置、カバーリング、ルール等を初級、中級、上級に分けられた全120問を徹底解説しています。


著者


田尻賢誉(たじり・まさたか)
1975年兵庫県生。学習院大学卒。ラジオ局勤務を経てスポーツジャーナリストに。高校野球をはじめ、徹底した野球の現場取材に定評があるほか、指導者、中高生、父兄への講演活動も行っている。『機動破壊』、『機動破壊の秘策』、『機動破壊の解析力』、『高校野球は親が9割』、『超強豪校』、『激戦区を勝ち抜く方法』(すべて小社)など著書多数。
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