ロッテ・井上晴哉

 今から1年前の4月27日。

 ロッテの井上晴哉は、5-5で迎えた9回二死三塁から楽天・松井裕樹が投じた低めのストレートをライト前に、しぶとく弾き返す勝ち越しの適時打を放った。

 この日、決勝打を放った井上が、2018年にレギュラー定着以降、取材をしていて感じるのは“打点”を挙げて、チームに貢献するという思いが非常に強いことだ。

 大ブレイクした18年は打率.292、24本塁打、99打点の成績を残した。この年のシーズン終了直後に、打率、本塁打、打点の3部門でもっとも納得いった数字について問うと、「99打点というところじゃないですかね。チームの順位があまり良くなかったですが、貢献できたのはそこだと思います」と語っている。

 19年は開幕前に行われた出陣式では、「勝つために貢献したい」と“打点王”を目標に掲げた。しかし、シーズンが開幕してから極度の打撃不振で二軍落ちを経験。本塁打は2年連続で24本塁打を放つも、打率(.252)、打点(65打点)は18年よりも成績を下げた。

 「ちょっと盛り返したけど、足りないですし、本当に去年(18年)は出来過ぎというのはあった。それくらいやらないポジションだと思いますし、打たないといけないと思う。満足もしていない」と反省の言葉が並んだ。

 そして、春季キャンプ中、今季に向けて井上は「チームに一番貢献が高いと思うので、ホームラン王もそうですけど、打点王とかもチームにとっていいことだと思う。(打点王を)狙っていきたいです」と打点王に意欲を見せた。

 “打点”を多く挙げるためにも、シーズン通して中軸、そのなかでも4番を打っていく必要があるだろう。井上は4番に対するこだわりについて春季キャンプ中、「みんなが信頼してくれるくらいになったらいいと思うし、周りに認めてもらうことができたら。役目として、得点を挙げるうえでのキーマン。勝ち取れるように頑張りたい」と決意を述べた。

 3月20日に開幕が予定されていたプロ野球は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、5月中の開幕を断念し、交流戦の中止が決まった。開幕無期延期となり、いつ開幕するか不透明な状況だ。仮に今季シーズンが開幕した場合、例年よりも試合数が少なくなることが予想される。そうなった場合、チャンスでの1本、1打点がリーグ制覇を目指す上でも非常に大事になってくる。また、マリーンズの打点王は95年の初芝清氏を最後に出ていない。井上が目標に掲げる打点王を獲得することができるか注目だ。

文=岩下雄太

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この記事を書いたのは

岩下雄太

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