自身の状態に手ごたえ
西武のドラフト1位右腕の宮川哲投手が27日、球団施設で自主練習を実施。キャッチボールを行ったあと、捕手の中熊大智を相手に全球種を交えて40球ほど投げ込み、「いつでも実戦に入ることができるように仕上げていきます」と笑顔を見せた。右太ももの張りで出遅れていた宮川だったが、中断前の練習試合で実戦デビューを果たすなど、今回の自主練期間を好機につなげたいひとりだ。
自身の状態に手ごたえを感じている右腕は、日々の練習を継続するなかで週に1度、シート打撃に登板している。前回登板の20日は、愛斗、西川愛也、綱島龍生、川野涼多、柘植世那、中熊大智といった若手相手に投げ込み、「良いイメージで投げられた」と上々のピッチングを披露。安打性の当たりはほとんどなかったという。
この自主練習期間は「シート打撃では打者と対戦する上での感覚をなくさないこと。そして変化球、カウントをとる球、決め球をしっかり投げられるようにすること」をテーマに掲げ調整を続けている。
現在は、監督・コーチ自宅待機のため、自身の投球動画を杉山二軍投手コーチに送り、指導を仰いでいる。杉山コーチからの指摘でフォームのバランスを修正し、改善に向かうなど、試行錯誤を続けながら黙々と努力を続けている。
若獅子寮で生活している宮川は、自分の時間が増えたことで「一人映画はかなりする」とのこと。根っからの歴史好きで、鑑賞するのは、大河ドラマや時代劇、戦争ものなど。「もともと日本史が好き」で特に「武田信玄」が好きだという24歳が、群雄割拠の“戦国パ・リーグ”で躍動する姿を楽しみに待ちたい