野手転向2年目、勝負の年
西武の川越誠司選手(26)が28日、メットライフドームで行われた自主練習に参加。山川穂高や森友哉といった主軸打者とともに汗を流し、開幕一軍入りへ向けた調整を続けている。
北海高から北海学園大を経て、2015年のドラフト2位で西武に加入したプロ5年目の外野手。と言っても、ドラフト時は投手として指名された男であり、野手に転向したのは昨年のこと。それでもファームでは93試合に出場して8本塁打をマークするなど、打撃センスを見せつけている。
今年は春のキャンプでもA班(一軍)メンバーに入ると、2月22日に高知県で行われたプレシーズンマッチのロッテ戦において、“2020年・チーム1号”の一発。オープン戦でも8試合の出場で打率.294、1本塁打と食らいつき、秋山翔吾の抜けた外野のポジション獲りを目指して奮闘を見せた。
「勉強になることばかり」
残念ながら開幕が延期となり、難しい調整を強いられているものの、この自主練習期間はチームの主軸である山川穂高や森友哉とともに早い時間から球場に姿を見せ、みっちりと練習を積んでいる。
この日も午前9時にメットライフドームのグラウンドに姿を現すと、守備練習やトスバッティングを行い、守備練習時にはノッカー役を務めるシーンも。約3時間に渡って身体を動かし、汗を流した。
この期間のメインテーマは「身体の強化」。とにかく今は自身を“鍛える”ということに主眼を置いているとのこと。
また、2年先輩である山川、2年後輩になる森との練習は「練習量が多くてキツイ」と本音も漏らしつつ、「本当に勉強になることばかり」。主力を張る選手の練習に取り組む姿勢などを間近で感じながら、多くのことを学んでいると言う。
もちろん、新型コロナウイルスへの対策にも余念がない。とにかく不要な外出は控え、手洗い・うがいを徹底しながら、食事も外食には頼らず「自炊か出前」なのだとか。ちなみに、昨晩は「自分で焼きそばを作って食べました!」だそう。
最後に、「大変な時期ですが、皆さんも一緒に頑張っていきましょう。開幕一軍めざしてがんばっていますので、応援よろしくお願いいたします」と、まだ見えぬ開幕に向けた決意も。
なにかと不便な時間は続いているが、開幕一軍入りとレギュラー奪取に燃える男にとって、不動のレギュラーである2人のすごさを肌で感じることができるこの期間は、何にも代えられぬ財産となることだろう。西武の背番号72のさらなる成長に期待したい。