◆ 前線で戦う医療関係者にエールを
世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルスに対し、最前線で尽力している医療関係者へ感謝とエールを込めて、“まちのシンボル”を「ブルー」にライトアップする活動が日本のプロ野球界にも拡がっている。
阪神甲子園球場は1日、同日より球場正面をブルーライトアップすることを発表。ソフトバンクも本拠地に隣接するエンターテインメントビル「E・ZO FUKUOKA」を、1日より毎週金曜日(18時~24時)にライトアップすることを発表した。
ちょうど一週間前の先月24日には、ロッテがZOZOマリンスタジアムの外壁ライトアップを「ブルー」に統一することを発表。本来なら色が変化する形でライトアップを行っていたところだったが、“感謝と応援のメッセージを込めて”ブルーに統一したのだ。
ではなぜ「ブルー」なのか。
この活動は日本から西へ約9500キロ離れたイギリス・ロンドンが発祥で、「ブルー」がイギリス国営医療サービスのシンボルカラーであることが由来だという。
ロンドンを中心にブルーライトアップが始まると、この活動が世界中に拡大。日本でも東京タワー、スカイツリーなどはもちろん、福岡、神戸の名所などがブルーに染め上げられているのだ。
シーズン開幕を待ちわびていたプロ野球ファンにとっては寂しい日々が続いているが、一日でも早く野球が楽しめる平和な日常を取り戻すためにも、いま我々にできるのは辛抱することだろう。
各球団が医療物資の支援やライトアップでエールを送るように、一人ひとりが感染を拡げない努力を続けることも、医療関係者を支える一助になるはず。そう信じて、いつの日かシーズンが開幕する瞬間を待ちたい。