ニュース 2020.05.03. 11:00

“結果”と“感謝” ロッテ・茶谷健太

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ロッテ・茶谷健太

出場機会を掴み取る


 今季ロッテ移籍2年目を迎える茶谷健太。茶谷という選手を語るうえで、“結果”、“感謝”という単語がキーワードになってくる。

 18年オフにソフトバンクを自由契約となり、19年1月にマリーンズに入団したときは育成選手だった。


 「打てないと終わりだと思っているので、とにかく打つこと」。

 「結果が全ての世界なので、数字、目に見える部分でしっかりアピールしていくことと、目に見えない部分でもアピールしていきたい」。

 「自分は三桁ということなので、まずは支配下にあがらないといけない。まずはそこを目指して必死にやっています」。

 入団直後、このように話していた茶谷。昨季ファームで安田尚憲とともに規定打席に到達した茶谷だが、3月の春季教育リーグでは途中出場が多く、数少ない打席でチャンスアピールしていくしかない立場だった。代走で出場した3月6日の日本ハムとの教育リーグでヒットを放つなど、必死にアピールした。

 そして、二軍の開幕戦となった3月16日の西武戦に『9番・一塁』で先発出場を掴み取り、移籍後初安打を放った。

 支配下登録選手となった直後の今年1月の取材で、茶谷は「ホークスからマリーンズにきて、いきなり二軍といえども開幕戦で使っていただいて、正直ファーストでミスをしたんですけど、今岡さんに使っていただいたというのが、自分のなかでは感謝しているところです」と振り返った。

 開幕当初はファーストで出場していたが、開幕から4試合連続安打を放つなど、打撃で存在感を見せ、3月28日の日本ハム戦で初めて本職のショートでスタメン出場。4月11日の楽天戦以降は、ショートでのスタメン出場を増やした。


昨季中に支配下叶わずも


 月別の打撃成績を見ても、4月が打率.266(94-25)、5月が.254(63-16)、6月が.311(61-19)と尻上がりに調子をあげてきた。前半戦は打率.282、4本塁打、29打点の成績を残し、フレッシュオールスターにも出場した。順調にきているように見えたが、茶谷本人は前半戦を「0点です」と厳しい自己評価。

 その理由について茶谷が「枠が決まって、結果が残っていないところです」と話したように、オールスター終了直後の7月14日に球団はレオネス・マーティン外野手の獲得を発表。この時点で支配下登録の枠数が70人となり、シーズン中の支配下登録選手になることが叶わなくなった。

 「一瞬、あっていう時期がありましたけど、本当に今岡さんに出させてもらっていたというのが一番。本当に嬉しくて恩返しできているかわからないですけど、それに対して恩返しをするという目標でずっとやってきた。そこがモチベーション、恩返しという気持ちでやりました」。

 茶谷は腐ることなく、今岡二軍監督の期待に応えようと必死だった。7月31日の巨人との二軍戦で、サヨナラ2点適時二塁打を放てば、8月3日の楽天との二軍戦でも1点を追う9回二死一、二塁の場面で、左中間を破るサヨナラ2点適時打。

 「多分年間通しての疲れもあったと思います」と、8月後半から9月前半にパタリと当たりが止まった時期もあったが、最終的には打率.271、6本塁打、48打点でシーズンを終えた。

念願の支配下登録


 シーズン終了直後の秋季キャンプでは、支配下選手ではなかったため、「結果が全てだと思うので、今年(2019年)の結果じゃダメだと思います。来年(2020年)は(ファームで)規定打席に立って2割8分、9分、10本以上ホームラン打たないと支配下にはあがれない」と危機感を募らせていた。

 吉報が届く。「驚きというか、普通に出してもらっての支配下とかだと思うので、試合に出させてもらえなければ、こういうことはなかった。本当に試合に出してもらったというのは感謝の気持ちが最初に浮かびました」。19年12月25日に支配下選手として契約を結び、背番号は『124』から『67』に変わった。

 支配下選手登録と言われた時に、茶谷は「戦力外になったときを思い浮かびました。1年間、やってきてよかったというのはあります」とソフトバンクを自由契約となったときを思い出したという。

 今年も昨年に続いてソフトバンク・内川聖一が行う自主トレに参加し、技術向上を図った。春季キャンプは二軍スタートも、2月8日の楽天モンキーズとの国際交流試合に出場。「センター方向を意識した」とセンター前に2点タイムリーを放ち、「相手の投手も変則だったので、結果を出せて1本打てたのはよかったです」と喜んだ。

 その後はファームでの過ごす時間が多くなっているが、一軍のオープン戦や練習試合にも出場している。ショートはレギュラー筆頭候補の藤岡裕大をはじめ、新人の福田光輝、3月に加入したベテランの鳥谷敬、守備のスペシャリスト・三木亮、同学年の平沢大河とライバルが多い。

 「チャンスを自分で掴むものでもありますし、自分でなんとか掴めるようにと思ってやっています」。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、いつ開幕するか不透明な状況。試合数も例年に比べて少なくなり、そのぶん選手たちのチャンスも例年に比べると多くはならないだろう。だからこそ、ワンチャンスを掴むため、ファーム、一軍でも茶谷がよく口にする“結果”がより大事になってくる。

文=岩下雄太

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