新人時代に“猫だまし投法”で話題を呼んだロッテの山本大貴は、今年でプロ3年目を迎える。
プロ2年目の昨季は一軍での登板はなかったが、ファームで47試合に登板した。昨年シーズン終盤に「自分のなかでは大きなチャレンジ」と走者がいないときもクイックでの投球を取り入れた。
「普通はランナーいない状況であれば足をあげて投げると思うんですけど、ランナーがいない状況でもクイックで投げることに最初は違和感があった。いいのかなという感じでしたけど、自分が良くなっていくために、結果を残すためにと考えたら、とりあえずやってみようという感じでした」。
「足あげてから投げにいくときに力が入りやすいので、力んで突っ込んじゃったりとかありました。バランスだけ考えて投げるために、クイックにしています」。クイックでの投球がうまくハマり、9月は二軍戦で7試合・12回1/3を投げて、自責点2。防御率1.46を記録した。
手応えを掴みながらも、先発で投げることを想定して、「足をあげて同じバランスで投げられるようにというのは、日頃から練習しています。オフシーズン、フェニックスでやっていけたらなと思っています。そこでどのくらいかなというのを掴んでいけたらなと」と、しっかりと足をあげて投げるフォームでの練習も積んでいた。
10月に行われたフェニックス・リーグでは再び走者がいないときも、「クイックだけに頼るのみだと息苦しいというのがあったので、試し試しでやってみようと」としっかりと足を上げて投げた。
「荒れるかなと思いながら投げていたんですけど、結構まとまっていました。クイックでバランスが整ったことによって、そのバランスで足を上げて投げようという自分の意識もそうですし、体もそう動いている感じがあった。かなり安定した投球ができていた。自分の課題であるコントロールが改善されてきていると思います」。しっかりと足をあげたフォームに戻しても、一定の手応えを掴み、プエルトリコのウインターリーグに挑んだ。
「中でも先発でもどちらでもやれるようにしないと常に心がけています。フェニックスよりもいいものを追求していかないと、と思っていた。そういう意味ではクイックだけではなく、足をあげたり、少し間を変えてみるとかやってみながらという感じでやっていました」。プエルトリコでは、両方を試したという。
1月のロッテ浦和球場で行ったブルペンでの投球練習では、時折クイックを織り交ぜながら投球練習を行っていた。
「去年の途中からクイックで投げてというのもありましたし、フォーム的なことでバランス、クイックで投げることによって、体のブレ。右に開いちゃうと、流れちゃったのが左にいってしまったのか、修正のポイントがいろいろ出せる。そういった意味でクイックで投げていました」と明かした。
自主トレ中にシーズン中はどちらで投げていくのか考え中なのかと質問すると、山本は「両方使えるようにしたい。先発でいくなら足をあげて、クイックでいってもいいんですけど、計られちゃったり癖がでてしまう。今は本当に体のバランスとか、体重移動とか足をついてからのタイミングとかしか重点においていない。その確認の意味を込めて投げていたという感じです」とのことだった。
春季キャンプ、2月27日、3月1日、3月20日のロッテ浦和球場で行われたブルペンでの投球練習でも、その言葉通り、両方を使い分けていた。3月20日に開幕が予定されていたプロ野球は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で無期延期となり、開幕が不透明な状況だ。“結果”が求められる3年目。クイックでの投球で結果を残しており、しっかりと足をあげて投げたときにクイックで投げたときと変わらない投球ができるかがポイントになってくる。
文=岩下雄太
プロ2年目の昨季は一軍での登板はなかったが、ファームで47試合に登板した。昨年シーズン終盤に「自分のなかでは大きなチャレンジ」と走者がいないときもクイックでの投球を取り入れた。
「普通はランナーいない状況であれば足をあげて投げると思うんですけど、ランナーがいない状況でもクイックで投げることに最初は違和感があった。いいのかなという感じでしたけど、自分が良くなっていくために、結果を残すためにと考えたら、とりあえずやってみようという感じでした」。
「足あげてから投げにいくときに力が入りやすいので、力んで突っ込んじゃったりとかありました。バランスだけ考えて投げるために、クイックにしています」。クイックでの投球がうまくハマり、9月は二軍戦で7試合・12回1/3を投げて、自責点2。防御率1.46を記録した。
手応えを掴みながらも、先発で投げることを想定して、「足をあげて同じバランスで投げられるようにというのは、日頃から練習しています。オフシーズン、フェニックスでやっていけたらなと思っています。そこでどのくらいかなというのを掴んでいけたらなと」と、しっかりと足をあげて投げるフォームでの練習も積んでいた。
10月に行われたフェニックス・リーグでは再び走者がいないときも、「クイックだけに頼るのみだと息苦しいというのがあったので、試し試しでやってみようと」としっかりと足を上げて投げた。
「荒れるかなと思いながら投げていたんですけど、結構まとまっていました。クイックでバランスが整ったことによって、そのバランスで足を上げて投げようという自分の意識もそうですし、体もそう動いている感じがあった。かなり安定した投球ができていた。自分の課題であるコントロールが改善されてきていると思います」。しっかりと足をあげたフォームに戻しても、一定の手応えを掴み、プエルトリコのウインターリーグに挑んだ。
「中でも先発でもどちらでもやれるようにしないと常に心がけています。フェニックスよりもいいものを追求していかないと、と思っていた。そういう意味ではクイックだけではなく、足をあげたり、少し間を変えてみるとかやってみながらという感じでやっていました」。プエルトリコでは、両方を試したという。
1月のロッテ浦和球場で行ったブルペンでの投球練習では、時折クイックを織り交ぜながら投球練習を行っていた。
「去年の途中からクイックで投げてというのもありましたし、フォーム的なことでバランス、クイックで投げることによって、体のブレ。右に開いちゃうと、流れちゃったのが左にいってしまったのか、修正のポイントがいろいろ出せる。そういった意味でクイックで投げていました」と明かした。
自主トレ中にシーズン中はどちらで投げていくのか考え中なのかと質問すると、山本は「両方使えるようにしたい。先発でいくなら足をあげて、クイックでいってもいいんですけど、計られちゃったり癖がでてしまう。今は本当に体のバランスとか、体重移動とか足をついてからのタイミングとかしか重点においていない。その確認の意味を込めて投げていたという感じです」とのことだった。
春季キャンプ、2月27日、3月1日、3月20日のロッテ浦和球場で行われたブルペンでの投球練習でも、その言葉通り、両方を使い分けていた。3月20日に開幕が予定されていたプロ野球は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で無期延期となり、開幕が不透明な状況だ。“結果”が求められる3年目。クイックでの投球で結果を残しており、しっかりと足をあげて投げたときにクイックで投げたときと変わらない投球ができるかがポイントになってくる。
文=岩下雄太