楽天・三木監督(左)、広島・佐々岡監督(中)、ヤクルト・高津監督

◆ 2019年の与田中日は29歳の阿部が飛躍

 監督交代は、これまで燻っていた選手や若手にとってチャンスと言えるだろう。トップが代われば、コーチなど周辺スタッフの入れ替えも慣例。これまでも新たな出会いによって、飛躍する選手たちを数多く目撃してきた。

 2019年では中日の阿部寿樹が好例だった。同年、中日は与田剛新監督をはじめ、伊東勤ヘッドコーチ、阿波野秀幸投手コーチ、赤堀元之投手コーチ、村上隆行打撃コーチ、中村武志バッテリーコーチなど、首脳陣を大幅に入れ替えた。新体制で行われた沖縄での春季キャンプ第1クールでは、本来は読谷で指導しているはずの二軍のコーチ陣も一軍のキャンプ地・北谷に召集。まずは既存戦力の観察を重視し、現状把握に努めることからスタートした。

 中日は2018年シーズン、レギュラー野手がある程度固定され、7選手が規定打席をクリア。一方で選手層の薄さを不安視されていたが、村上打撃コーチはキャンプ中から、「中堅どころに面白い選手はいる。彼らがレベルアップしてくれれば選手層は厚くなる」と、阿部や堂上直倫らに期待を寄せていた。

 その言葉通り、社会人出身で当時29歳だった阿部がブレーク。即戦力として期待されながら、それまでの3年間で一軍出場64試合、通算打率.221と崖っぷちに立たされていた男は、4年目の2019年に正二塁手の座をつかみ取り、全項目で自己最多となる、129試合出場、打率.291、7本塁打、59打点の成績を残した。

◆ 楽天・山崎幹、広島・塹江、ヤクルト・長谷川らに期待

 今年は楽天の三木肇監督、広島の佐々岡真司監督、ヤクルトの高津臣吾監督と、3名の新指揮官が誕生した。共通点は、一軍コーチや二軍監督を経ての内部昇格。すでにチームを熟知しており、どのようなタクトを振るのか注目される。

 そして上述した阿部のように、新体制で新たに飛躍する選手の出現にも期待したい。春季キャンプ、オープン戦等で新指揮官へのアピールに成功した選手を多く目にしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、その記憶も薄れ始めている。改めて、新監督の下でブレークが期待される選手を紹介しておきたい。

 まずは楽天。三木監督は凡事徹底を求め、隙のないチーム作りを目指している。その中でアピールを続けていたのが大卒3年目の山崎幹史。内野が主戦場だが今季から外野守備にも挑戦し、早くも適応力の高さを示した。課題と言われていた打撃でも、オープン戦ではチームで3番目に多い44打席を消化し打率.303、出塁率.452をマーク。昨季は二軍を指揮していた三木監督の下でイースタン・リーグ4位の22盗塁を記録するなど、「三木チルドレン」の筆頭として一軍定着が期待される。

 その他にも、先発ローテーション入りを目指している大型左腕の弓削隼人や正捕手に近い位置にいる太田光。開幕スタメンを狙うドラフト1位・小深田大翔らも、三木新体制での飛躍が期待される。

 投手出身の佐々岡監督が就任した広島は、高卒6年目の塹江敦哉が楽しみな存在だ。一軍定着を狙う救援左腕は、オープン戦防御率1.23とアピールに成功。広島は元々、中継ぎ左腕が手薄な上、抑え候補だったフランスアは春先の実戦で不安定な投球内容が目立った。ブルペン整備が課題と言われているだけに、塹江や同じく左腕の高橋樹也らにかかる期待は大きい。

 ドラフト1位の森下暢仁も、当然、先発陣の柱になってほしい逸材。捕手として一軍定着を狙う坂倉将吾や2年目・小園海斗らの突き上げにも期待したい。

 高津監督が新たに指揮するヤクルトも投手整備が重要課題。その中で新たに加わった21歳左腕・長谷川宙輝にブレークの予感が漂う。昨年まで3シーズン在籍したソフトバンクでは育成契約だったが、昨オフ、ヤクルトと支配下契約を結び移籍。新天地では春季キャンプから一軍に帯同し続け、最速153キロの直球を軸に、オープン戦はすべてリリーフ登板で防御率2.25と好投した。制球面に不安はあるものの伸びしろは十分。いずれは勝ちパターンに定着してほしい逸材だ。

 その他にも、近年のドラフト上位で指名された星知弥、大下佑馬、清水昇らには飛躍のきっかけをつかんでほしいところ。野手ではソフトバンクへ移籍したバレンティンの後釜として、塩見泰隆や中山翔太のレギュラー定着に期待したい。

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ベースボールキング編集部

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