◆ 12球団代表者会議後の報道を受けて
DeNAの新キャプテン・佐野恵太選手が12日、自主練習後にオンラインミーテングアプリ「ZOOM」を使用した取材に応じた。
昨日の12球団代表者会議後、感染の状況を慎重に見極めながら開催のための準備が整うことを条件に「来月の半ばから下旬の開幕を目指す」との方向性が示されたことを受け、佐野は「モチベーションが上がってきました。開幕が楽しみになってます」と、素直な胸の内を明かした。
思いがけない延期により調整の難しさが取りざたされているが、「これまでのシーズンは、毎日アピールをして野球がうまくなるようにと思ってやってきた。(開幕に向けて)調整するという立場ではなかったので、こうやって調整してきたという経験がない。逆にそれで今、ストレスになっていないというのはあります」と笑みを見せる。
思うような練習をできていない現状にも、「トレーニングは上半身と下半身、1日置きに交互でローテーションを組み、バランス良くやっている。シーズンに入るとオフシーズンにやっていた回数や重さをこなすのは難しい。この期間に継続してできたことで、より良い身体にできる」と、ポジティブに捉えていた。
また、体の状態は「すぐシーズンに入っても問題ない」とのこと。実戦感覚については、「ストレート、変化球に対応するのは慣れてくれば、というのはある。ただ、感覚がズレていたときに焦って形を崩していかないようにしたい」と懸念しつつ、気を引き締めていた。
MLBのレイズに旅立った筒香嘉智からバトンを引き継ぎ、スローガンの『New generation is HERE』の旗頭となる佐野恵太。「開幕までみんなで目標をひとつにして向かっていけるようにやっていきたい」と力強く語った。来るべき2020年シーズン、ベイスターズの「4番」と「主将」という重責をしっかりと果たしてくれそうだ。
取材・文=萩原孝弘(はぎわら・たかひろ)