ニュース 2020.05.15. 11:44

プロ野球・12球団最後の「最多安打」は…?

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昨季自身4度目の「最多安打」に輝いた秋山翔吾

12球団「最後の○○」


 「新型コロナウイルス」の問題で未だ開幕の見通しが立っていないプロ野球。前に進むことができない今こそ、過去の記録にフォーカスを当てて振り返ってみよう!ということで、各球団“最後のタイトルホルダー”を振り返るこの企画。

 タイトルホルダーを多数輩出するチームもあれば、部門によっては長らく遠ざかっているチームも…。今回取り上げるのは『最多安打者賞』。


 記録としては「安打」を積み上げる単純なものだが、正式にタイトルになったのは1994年のこと。オリックスのイチローが当時プロ野球史上初めて年間200安打を記録したことから、同年より連盟が『最多安打者賞』として表彰するようになったのだ。

 意外にも歴史が浅い今回の個人タイトル。まずはセ・リーグ6球団から見てみよう。


タイトル獲得も時間の問題?


▼ セ・リーグの歴代『最多安打』
巨 坂本勇人、長野久義(2012年/173本)
De ホセ・ロペス(2017年/171本)
神 マット・マートン(2013年/178本)
広 丸 佳浩(2017年/171本)
中 大島洋平(2019年/174本)
ヤ 川端慎吾(2015年/195本)


 2018年のダヤン・ビシエドに続いて、昨季も中日勢の大島洋平がタイトルホルダーに輝いたセ・リーグは、“球界の盟主”巨人が最も長いブランクを抱えている。

 巨人の最後のタイトルは、坂本勇人と長野久義が同時受賞を果たした2012年。本拠地でのシーズン最終戦に2人が並ぶ劇的な結末ということもあって、当時の光景がすぐに脳裏に蘇ってくるファンの方も多いのではないだろうか。

 それ以降の巨人勢を振り返ると、2013年に長野が166安打を放ってマット・マートン(阪神)に次ぐリーグ2位、2016年からは坂本、ケーシー・マギー、岡本和真と、3シーズン続けて主軸が3位にランクインしていた。さらに、昨季は坂本が一時トップにつけながら、最終盤に大島に交わされて惜しくも1本差の2位フィニッシュ。いつタイトルをとってもおかしくない状況が続いている。


 一方で、少し寂しいのが阪神だ。タイトルが創設されてから、通算3度タイトルホルダーを輩出しているが、そのすべてがマット・マートン。日本人選手となると、連盟表彰が始まる前年1993年の和田豊が最後のリーグリーダーということになる。

 それでも、昨季は近本光司がセ・リーグの新人記録を更新する年間159安打をマークし、リーグ5位に食い込む大健闘。久々のタイトル奪取へ、その筆頭候補に出てくることは間違いない。マートンに次ぐ“虎の安打製造機”襲名へ――。プロキャリアを歩み始めた若虎の未来が楽しみだ。


 なお、球団別のタイトル獲得回数では、“初代”最多安打者賞に輝いた野村謙二郎を擁する広島、青木宣親とアレックス・ラミレスが活躍したヤクルト、石井琢朗とロバート・ローズが輝いたDeNAが6回で並びトップタイ。巨人が4回で続き、阪神と中日がリーグ最少の3回となっている。


秋山に続くタイトルホルダーは…


▼ パ・リーグの歴代『最多安打』
西 秋山翔吾(2019年/179本)
ソ 中村 晃(2014年/176本)
楽 なし
ロ 角中勝也(2016年/178本)
日 稲葉篤紀(2007年/176本)
オ 坂口智隆(2011年/175本)


 この春に海を渡った秋山翔吾が3連覇していたパ・リーグは、2005年に誕生した楽天が「該当者なし」。

 楽天は2009年に鉄平が『首位打者』に輝くも、このシーズンは173安打を放った中島裕之(当時西武)が『最多安打者賞』を獲得。鉄平は11本及ばず、リーグ4位でシーズンを終えていた。それ以降は2012年に聖澤諒がトップの内川聖一(ソフトバンク/157本)と16本差につけたのが最少差で、なかなかトップ争いに絡むことが出来ていない。

 昨シーズンの成績を振り返ると、主に「5番」を任されていた銀次がチーム最多の161安打、「1番」に入ることが多かった茂木栄五郎が160安打で続いた。安打数は打率と異なり、より多く打席に立つ打者が有利な記録なだけに、今季から指揮を執る三木肇監督が「1・2番」に誰を起用するかにも注目したいところだ。


 楽天以外の5球団で最もタイトルから遠ざかっているのは日本ハム。秋山としのぎを削ってきた“安打製造機”近藤健介、不動のリードオフマン西川遥輝、そして、彼らを抑えて昨季チーム内最多161安打を放った大田泰示と、タイトルを期待したい存在が多数。秋山が空けたトップの座を狙えるタレントは揃っている。

 また、オリックスは現在ヤクルトでプレーする坂口智隆が最後のタイトルホルダーとなっているが、昨季は吉田正尚がシーズン終盤まで西武・森友哉と激しい首位打者争いを繰り広げ、安打数では森を上回る168安打(リーグ2位)をマーク。ルーキーながら交流戦の首位打者に輝いた中川圭太も楽しみな存在だ。彼らが上位打線で暴れ回るようなら、坂口以来のタイトルと同時に上位浮上も見えてくるだろう。


 球団別のタイトル獲得回数では、10回の西武がリーグトップ。導入初年度から5連覇を果たしたイチロー擁するオリックスが7回で続き、以下ソフトバンク(6回)、日本ハム(3回)、ロッテ(2回)、楽天(0回)となっている。
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